2022/9/17~18 熊野古道~小辺路~

2022/9/17~18 熊野古道~小辺路~

時間が開いてしまったのですが、9月の連休で熊野古道に行ってきました。メンバーはリーダーのKaさん、Koさん、自分Kuの3人です。

熊野古道は古くからある熊野三山への参詣道でいくつかルートがあるのですが、今回通ったのは「小辺路(こへち)」。高野山から熊野三山を結ぶ熊野参詣道の中では最も険しい道とのことですが、世界遺産にも登録されているとのことで楽しみです。

当初の計画は、初日朝に高野山を出発し伯母子峠手前の避難小屋に宿泊、翌日は三浦峠を越えて十津川温泉で疲れを癒し、最終日に果無峠を越えて熊野本宮へ。という全長72kmのルートだったのですが、何と台風が接近・・・計画変更を余儀なくされました。

初日、どんよりした天気の中、南海電鉄でスタート地点の高野山へ向かいました。まずは高野山にて名物のゴマ豆腐を頂きます。右がオーソドックスなわさび醤油味、左がスイーツ感覚の和三盆味。どちらも、とてもクリーミーで美味しかったです♪

店の外に出ると、雨がぽつぽつ。雨装備を整え出発しました。

まずは、高野山から女人道を通り小辺路のスタート地点へ向かいます。昔は高野山への女人の入山が禁じられていたため、女性たちは、高野山をぐるっと一周するこの女人道を通って女人堂と呼ばれるお堂へお参りしていたそうです。

などなど、歴史の勉強をしながらどんどん進みます。登山道は整備されていて、とても歩きやすいです。1時間半ほど歩いたところで「大滝集落」に到着。東屋で休憩させてもらいました。

因みに、東屋の脇にある鳥小屋みたいなのは、記念スタンプラリーの押印場所です。自動車で熊野古道を周っているという方が教えてくれたのですが、このスタンプラリー、同じく巡礼道として世界遺産に登録されているサンディアゴ・デ・コンポステーラの巡礼道ともコラボしているとのことです。(余っていた押印帳を1つ譲って頂きました!ありがとうございました。)

そして、なんと、今回熊野古道で会った巡礼者(?)は、結局この方1人だけでした。。。さすが小辺路。というか台風のせいですね、、、

「大滝」から次の集落がある「大股」までは、アスファルトの道を歩く箇所も多くありました。『古道』感はあまりないかも。ただ、この辺りから雨が強まったり弱まったりを繰り返し始めたので歩きやすい道で助かりました。それにしてもリーダーの傘姿、トトロ感があります。

時折、往年の集落跡を通り過ぎました。熊野詣が盛んだった頃の歴史を思い起こさせます。

そろそろ夕方、大股に到着。ここに16kmほど歩いてきた自分たちが待ちわびていたものが。

自動販売機っ。16km手前の高野山のコンビニ以来です。そして、この先15kmほどありません。。。山の中では当然といえば当然ですが、人家の近くを通るとどうしても期待してしまいます。十津川村の登山マップには自販機の位置がマークされていますが、とても重要な情報ですね。

ここで一休みし、スタンプラリーのスタンプを一つゲットして本日の宿泊地へ向かいました。「大股」から急登を登ること45分。本日の宿泊場所の「萱避難小屋」へ到着。

自分、登山道の途中、脇にいるマムシに気付かず通り過ぎてました・・・

昔は茶屋が集まる1つの集落だったようです。今ではきれいな避難小屋になっています。小屋の中はそこまで広くありませんが、とてもきれいです。今回3人で貸し切りだったこともあり、広々と使えました。真ん中が土間になっており、ご飯タイムも快適でした♪

本日の晩ご飯。夏野菜とチーズに、イワシのピラフ。食材の用意から調理までKoさんが作ってくれました。とても美味しかったです!お腹もいっぱい。因みに小屋の裏では缶ビールも販売されていました。(気付くのが遅かったのが残念。)

夜も更けていくに連れて、快適な小屋の中とは対照的に外は雨足が増すばかり。風も強まってきたようです。翌日は、台風が接近することから、おそらく、当初計画の十津川温泉までの行程は厳しいだろうということで、伯母子岳を越えた後は麓の三浦口へ下山しタクシーまたはバスで十津川温泉へ向かうことになりました。

朝7時前、雨の中、伯母子岳に向かって出発。

アップダウンはあるものの登山道自体は整備されており歩きやすいです。霧がかかっているのも『古道』感があって素敵でした。とても巡礼者っぽい!

(個人的な)難点は雨のせいなのかカエルが多いことでした。カエルが苦手な自分としては痛手です。。。大きな(プリムスOD缶の250ぐらいのやつ)ヒキガエルだかガマガエルだかが登山道の真ん中に鎮座しているのをこの日だけで10匹は見ました、、、今回初めて気づいたのですが、大きいヤツほど反応が鈍いようです。色も保護色で近づくまで気付けないので、すぐ目の前まで来てこちらがびっくりして飛びずさってるのに、あちらはのんびり脇にぴょんぴょん・・・という光景を何度も繰り返しました。どうしても動いてくれないヤツは、リーダーがストックでおしりをちょいちょいと・・・ありがとうございました!

変わったキノコもたくさんありました。写真は、アカヤマドリという食べれるキノコだそうです。ほかにもシロオニタケという毒キノコなども。他には栗もたくさん落ちていて、普段登る山とはまた違って面白かったです。

何とか2時間ほどで伯母子岳山頂直下の避難小屋へ到着。しばし雨風をしのぐため休憩。ありがたいです。

小辺路のルートは、本来はここから頂上は迂回して三浦口へと下山していくのですが、今回はせっかくなので200名山でもある伯母子岳に登ることに。ここから頂上までは風も強く、途中、根元から地を割るように揺れている木もいました。

9時過ぎ、伯母子岳山頂到着。晴れれば展望よさそうなのですがこの日は360度真っ白。

頂上から三浦口方面へ下る道は小辺路を外れるようで、少し険しかったですが、1時間ほどで元の道に合流。ここからは石畳の道が写真で見た「これぞ熊野古道」みたいで素敵なのですが、雨のせいでツルツル滑るため、石が少ないルートを探しながら下りるという羽目に。。。

下ること約3時間。三浦口に到着。

そして「自動販売機これより1km先」看板に一喜一憂する我々。十津川村の登山マップを片手に自販機を求めて彷徨いました(笑)

集落を抜けた先のつり橋。この先も小辺路は続くのですが、今回はここまで。ここからはタクシーで十津川温泉へ向かいました。残念ですが、また来ます~!

タクシーを待っている間、足元を見て驚いたのがヒルが1匹くっついていたこと。ヤツら、こんなところにもいるのか、、、お宿は台風の影響でお客さんも少なかったですが、お風呂も最高でごはんも美味しく、ゆっくり疲れを癒せました。自分たちの他には、雨の中、玉置神社にお参りしてきた方もいました。玉置神社もぜひお参りしてみたい神社です!


小辺路の旅は途中で切り上げになってしまいましたが、翌日からは自分とKさんで熊野三山にお参りしてきました。リーダーはお仕事の都合で横浜へ帰って行きましたが、台風で交通機関が乱れに乱れ、紆余曲折、とても大変だったとのことです。

大斎原。この日の風雨が一番すごかったです、、、やっぱり2日目までで山行を切り上げて正解でした。

3日目は湯の峰温泉に泊まり、4日目は、熊野三山の残り2つ、熊野速玉大社と那智大社へ。写真は那智の大滝です。最終日にして最高の秋晴れになりました。風も気持ち良かったです。

最後は勝浦でマグロを食べて〆。実はリーダーがここまで旅行プランを考えてくれたのでした。時間もばっちり。2人とも無事帰路に着くことができました。

熊野古道なかなか行く機会がなかったのですが、今回、お二人と一緒に行くことができて、とても楽しかったです!台風は残念でしたが、避難小屋も快適だったし雨の熊野古道を体感できました。今度はまた天気の良いときに続きを歩けたらいいなと思います。果無峠にも行ってみたいし、他のルートも気になります♪

Kaリーダー、Koさん、ありがとうございました!