2021/12/4 吉田海岸 魔王ルート

南伊豆の吉田海岸にあるマルチピッチルート「魔王」に行ってきました。

メンバーはFさん(Fさんは会に何人かいますが、今回はFunaさん)と私シンの2人。11月に一度計画しましたが雨天予報で流れ、リベンジです。打倒、魔王!

横浜から3時間半、海岸手前の公衆トイレ付近に駐車して向かいます。まずは行く手の鞍部を越えますが、右手の最低鞍部ではなく、やや左の方にフィックスが張ってあります。

鞍部を越えた草付きの下り。斜面は崩れやすく、かなりフィックス頼みになります。

鞍部を越えると、すっきりとそそり立つ岩壁が見えてきます。「魔王」ルートはこの岩壁を左上した後、突端のピークに向かって登っていきます。格好いい!

大岩がごろごろした海岸を近づいていきます。駐車場から取り付きまで約30分。

核心の4P目をFさんが登ってくれることになったので、奇数ピッチを私が担当。荷物は1つにまとめてフォローが背負っていくことにしました。

1P目(5.5/30m)や緩いスラブを左奥の木に向かって左上します。易しいですがトポに書かれていたボルトは見当たらず、落ちると海へダイブ(笑)なので気は抜けません。細いクラックで気休めにナッツ(BD#4)で1本目のランナーを取り、その上は何か所かカムが使えました。

1P目終了点は立ち木、眼下は海です。なかなかないロケーションですね!

1P目終了点

2P目(5.8/40m)、Fさんリード。引き続きバンドを左上した後、垂壁に近い壁を登っていきます。ホールドはありますが、薄い部分は不用意に力をかけると割れるので、ちゃんと確認してから登る方が良いです。

2P目の結構急な壁
2P目終了点、海の上でハンギングビレイ

3P目(5.9/30m)、私のリード。右壁を2本目のボルトの上まで登ってから左にトラバース。トラバース部分が脆そうでつい直登したくなるので要注意です。左上した先の25m伸ばした所にテラスがあってそこで切ってしまいましたが、その上の小さなリッジを登った先にもう一つテラスがあり、そこだと次の核心下でビレイができるのであらためてそこまで登りました。この辺りはもう一つの「もくまおう」ルートとも交錯しており、少し分かりにくいところです。

3P目のトラバース中

4P目(5.10a/50m)、Fさんリード。出だしが核心のホールドの乏しいスラブで、しばらく試行錯誤して登ってくれました。核心は1本目のボルト付近ですが、2本目の上もランアウトで怖いところです。全体的にボルトは少なめです。

4P核心のスラブ
核心を越えたあたり。足元の海がきれい。

4P目を2ピッチに切って登っているパーティーも多いようですが、Fさんは一気に上まで抜けてくれました。登るほど風が強くなってきて、波音もありホイッスルが微かに聞こえる程度。

4P目のコーナークラック

短いコーナークラックを登ると、その上は緩やかなスラブになり、背後には海が広がります。

4P目の最後のスラブを上から

登り切ると狭い稜線上に出て、向こう側の海と、遠くに静岡の海岸線が見えます。

下降は少し稜線上を陸地側に進んでから。強風に耐えているためか、この辺りの木は硬くて痛い…。トポでは40mほど稜線を進んだ先のコルからとなっていましたが、15mほど進んだ小さなコルの先の踏み跡があやしくなり、強風に煽られながら進むのも怖いのでここから灌木で懸垂することにしました。特に残置はなかったので、もう少し進むのが正規の懸垂地点かもしれません。

50mいっぱい下りると、残置はないもののしっかり木を切った跡が。左に見えるしっかりした木で2P目の懸垂。

ちゃんと陸地側に戻れていないと海に下りてしまうので不安でしたが、少し下りると木に懸垂支点が作られており、これはスルーして50mいっぱい下りると、「もくまおう」1P目終了点の立ち木に残置カラビナがあり、3Pの懸垂で無事に取り付きに戻れました。

装備を解いて休憩してから来た道を戻ります。行きには気づきませんでしたが、こんなアーチ状の岩が。アクセスが良ければ景勝地ですね。

青い海と波音が印象的で、気持ちの良いルートでした。ボルトは少なく、ナチュプロも使うし、ルートファインディングも求められるので、余裕をもってロケーションを楽しんで登るのがおすすめです。

楽しいルートを一緒に登らせてもらって、Fさんありがとうございました!

<行程>

吉田海岸(8:30)ー取り付き(9:00/9:30)ー登攀終了(12:15)ー取り付き(13:30)

シン