こんにちは、Kです。時間が前後してしまいますが、1/15(土)の硬雪訓練で千畳敷カールに行ってきたレポートになります。雪山初心者の自分にとっては、勉強になることばかりでした。
朝一の駒ヶ岳ロープウェイで千畳敷駅( 標高2611m )に到着。
晴れた日の土曜日ともあり、菅の台バスセンターのチケット売り場には行列ができていました。行列の影響でロープウェイの終点「千畳敷駅」へは第二陣で着いたところ、皆さん装備の調整中のようでした。
外に出ると快晴とはいかないけれど、高曇りといったところで宝剣岳も見渡せました。やっぱり雪山の景色最高です。
乗越浄土に向かう八丁坂は前々日までの雪の影響で雪崩の危険ありとのことで、千畳敷駅の西側の緩やかな斜面での訓練となりました。
まずは基本のアイゼン歩行での登降訓練から。Fリーダー曰く、ともかくまずは滑落しないように歩くことが一番、なのでここが一番大事ですね。
次は雪上での確保。二人一組になり、スタンディングアックスビレイをやりました。手持ちピッケルに通したスリングにカラビナをかけ、そこにロープを通して肩がらみで確保して、、、ゆっくり体重をかけてもらうと、ちゃんと効きました。
ただ、少し勢いがつくとどうしてもバランスが崩れてしまいます…立ったままだといくら足元でピッケルを固定していても厳しいため、姿勢を低くして再度チャレンジ。今度は多少勢いがついた状態でもちゃんと確保することができました。
同様にスノーバー、デッドマン使っての確保もやってみました。こちらも、斜面方向にロープの溝を掘ってやることで、斜面方向に力がかかるんですね(復習中)。
一通りの確保の訓練が終わったところで、次は実際に登りに行きます。小休憩を挟んで宝剣岳の稜線を目指します。段々、空も晴れてきました。
途中まではトレースを尾根沿いに登り、サギダル尾根の岩場が出てくる手前で左へトラバースします。ここからはトレースがないので腰までのふかふか雪をラッセルして進みます。
皆で交代してラッセル訓練していったんですが、全然進まない…前の人との交代のために後ろから前に移動するのだけで力尽きそうでした。。。
最初にラッセル先頭だったFリーダーはスイスイ登ってるのに、おかしいなぁ。
14時前に無事、稜線へ到着。
今回、微力ながらもラッセルをさせてもらって、後ろから皆さんが声をかけてくれたのがうれしかったです。「がんばれー」、「かっこいいよー」、「映(ば)えるよー」やら「休むなー」などなど。主役ぽくて楽しいですよね。大変だし全然進めないですが・・・まだまだ訓練が必要ですね。
別ルートからも続々と到着。
南方面ちょっと雲が出てきてますが眺望よし。西方面には御嶽山も望めました。
今回はこの稜線出たところがゴールなので、一休みしたら、登りにつけたトレースを頼りに下ります。傾斜があるので注意しての下山です。
最初の斜面に戻ると、少し日も傾いて寒くなってきました。残りの時間で滑落停止訓練やワカンでの歩行訓練、ビーコン探索訓練を行いました。
ワカンを履くことってあまりないので、装着でいつもワタワタしてしまいます。ワカンで新雪をルンルン歩き回っていたら、いつの間にか 雪崩埋没者(ビーコンと食料残り) の配置が終わってました。そのまま、ビーコン探索に入ります。
ビーコン探索訓練が終わったところで、ロープウェイの最終が近付いてきたため今回の訓練も終了となりました。千畳敷カールをバックに、今回計画していただいたFリーダにみんなでお礼を言って〆となりました。
初心者の自分含めて、とても良い勉強・訓練になりました。教えてもらったことを活かして、今シーズンの雪山を安全に楽しみたいと思います!!
天気にも恵まれ景色も最高だったので、今度はぜひ泊りで来たいです。あと、さすが標高2611m、足がめちゃ冷えました~!