2023/5/1 小川山南稜レモン

2023/5/1 小川山南稜レモン

小川山の屋根岩3峰南稜レモンルートに行ってきました。

GW前半はFujiさんと北アルプスを予定していましたが、天候が悪いためフリーに転進。以前から行きたいと思っていた、小川山の南稜レモンをリクエストさせてもらいました。Funaさんも合流して、ダブルFさん&シンの3人です。

5:30に廻り目平を出て屋根岩3峰の取り付きへ。Fujiさんは南稜レモンは2回目、Funaさんは途中で分岐する南稜神奈川を登られたことがあり、今回はFujiさんが1ピッチ目、私が2,3ピッチ目、Funaさんが4,5ピッチ目という担当で臨むことになりました。

1ピッチ目

1ピッチ目(5.6)、コーナーのクラックに沿って登ります。ホールドは豊富で、クラックでプロテクションもしっかり取れますが、岩はまだ日陰で冷たい!今朝の廻り目平の気温は3℃でした。

2ピッチ目のトラバース

2ピッチ目(5.7)、怖いと言われているスラブのトラバースですが、ダイクがしっかりフットホールドになっていて、思い切って踏み出してアンダーを取ってカム(確か#2)を決めれば安心。

早くも高度感たっぷり

後は緩傾斜の凹角を登って立ち木で終了点。日が当たって暖かくなってきました。

2ピッチ目終了点から
2ピッチ目終了点から

3ピッチ目(5.9)、元々はバリエーションのようですが、南稜レモンのハイライトにして核心の弓状クラックです。

3ピッチ目
3ピッチ目

下3分の1はハンドサイズでジャミングはしっかり効きますが、支点はカムのみで露出感のあるクラックはすでに十分手応えがあります。

3ピッチ目

ボルトが打たれたレストできる段差でしっかり休んでから、その上のワイドセクションへ。フレアーに左半身を突っ込むと、左手はクラックの奥でジャミング、右足はヒールアンドトゥが効くので、ずりずり這い上がります。時々、右手がフェースの細かいカチを使えます。窮屈でカムをセットしにくいですが、#4をスライドさせて上げながら、途中に#3と#4を、抜け口にFunaさんから借りたリンクカムを決めました。クラックの外へ出ると、左側の離れたところにフレークがあり、そちらを使って登られている方もいるようですが、自分は怖くてワイドクラックから出る気になりませんでした。

3ピッチ目終了点から

4ピッチ目は歩きで、5ピッチ目(5.7)はスラブから垂壁を越えて山頂へ。

3峰頂上はゆっくり休めるスペースがあり、快晴で爽やかな風が吹き抜けます。

懸垂2ピッチで取り付きに戻り、廻り目平でロープをシングルに変えて、妹岩方面へ。小川山を代表するクラックルートの中の、Fujiさんは「ジャックと豆の木(5.10b/c)」、私は「カサブランカ(5.10a)」に挑戦しましたが、うーん難しい…まだまだ練習が必要です。

ジャックと豆の木
カサブランカ

Funaさんはマラ岩の人気のフェイスルート「レギュラー(5.10c)」を再登して、最後は難しい直登ルートで見事に完登しました。私も後から登りましたが、最後の所で迷っているうちに無念のテンション。次回の宿題になりました。

GWの狭間の平日で人が少なく、快晴で岩はしっかり乾いていて、気持ちの良いクライミングを楽しめました。Fujiさん、Funaさん、ありがとうございました。

<行程>

廻り目平(5:30)ー南稜レモン取付(5:50/6:10)-終了点(9:10)ー取付(10:00)

シン