Fさん、Kさん、わたしOで錫杖岳に行ってきました。
前夜出発して朝3時頃着いた駐車場はほぼ満車で、久々の晴れ予報の週末ににぎわっていました。
同日にSさん、F田さんは注文の多い料理店に行かれるとのこと、朝起きたら隣に車があり、もう出発した模様。
私たちは左方カンテが混むであろうことと、泊り山行なので遅めに時間をずらして出発することにしました。
初めの核心は、テントを張れる場所があるかどうか。
錫杖に詳しいFさんのおかげで、出会いから笠ヶ岳方面へ10分程進んだ岩屋戸の下に、テントが2張り張れて一安心。
雨風もしのげて水場も近い、居心地良いベースキャンプで準備をして左方カンテに出発!
取付へは、途中錫杖沢をたどって登るので滑りやすいところがたくさん。
慎重に進みますがちょこちょこ転んでしまいました。
Fさんは何の危なげもなくすいすいと登っていき、途中でだいぶ離れて見えなくなってしまったので、
ルーファイの練習にもなりました。
取付につくと、シューズやザックがたくさん置いてありました。
2チームが登っているを見ながら準備して、ザックは3人分を1つにまとめ、登攀スタート★
1P目Ⅲ級ルンゼはKさんが、2P目Ⅳ級ルンゼ→フェースは私が、3P目Ⅴ級フェースはFさんがそれぞれリードしました。
ここまでは特に怖いところはなく、しいて言えば3P目の乗越で上の手を落ち着いて見つけれるかどうか。
リードだとまた違うかもしれないので、今度はここをリードしてみたいです。
4P目バンドを歩いて、先行パーティーを少し待った後、
ここから5P目Ⅳ+級チムニーはKさん、6P目Ⅳ+級フェースは私がリードして大テラスに向かいます。
個人的には5P目Ⅳ+級チムニーはバランスがうまく取れず難しかったです。
すいすいとリード、Kさんすごいです。
大テラスは3パーティー待ち状態で大混雑。懸垂下降で降りてきている2チームと合わせて、
私たち含め6パーティーが左方カンテに取りついていたようです。
だいぶ待ち時間があったので、待っている他のパーティーと写真を撮りあったり、
懸垂下降してきたチームに大阪のお友達がいたので話をしたり、
下を見るとSさんF田さんらしきチームが歩いていたので手を振りあったり(Fさんが見つけてくれました)、
秋晴れの中、楽しいテラスタイムでした♪
7P V+級は今回の核心です。かぶった凹角の奥から慎重に前に出て、ピナクル下部にあるガバをつかんでチムニーを上がります。
ここでA0する記録も多いですが、リードのFさんのムーブを真似してA0なしで抜けれました。
その後はクラックを色々使えるフェースに出ます。
大ピナクル側からフェースに移るのが少し怖かったです。
今日の核心を抜けれて3人とも支点に到着、お疲れさまでした♡♡
しばし絶景を楽しみ、懸垂途中に注文ルートを見ながら下山しました。注文、やっぱり難しそう。。。SさんFさんすごいなぁ!
岩屋戸のテンバに戻って楽しいご飯タイムです。
Kさんが豚汁を仕込んできてくれました。疲れて&夜になって少し冷えてきた体に染み込んでめちゃくちゃ美味しい~。
どうもありがとうございました★
対して私はFさんのマットに水をこぼして「このたわけ!」と叱られ、
飲んで満腹になってすぐに外で横になり、Kさんに起こされるまで寝てしまいました。
外で星を見上げつつ川の水の音を聞きながらうたたねするのが気持ち良かったです♪
次の日は7時前くらいに出発してP4チムニーへ。
P4ダイレクトは冬によく登られているらしく、無雪期の記録があまりないのです。
それもそのはず、取付までは背丈ほどある藪漕ぎの連続で、ルーファイが非常に難しく感じました。
(といっても、私は一番最後についていかせていただいたのですが。Fさんルーファイありがとうございました。)
P4チムニーはFさんの冬の下見も兼ねて、Fさんオールリードでした。
ルート自体はめちゃくちゃ楽しく、1P目はルンゼからの洞窟越え、2P目は足をぐっと上げて登っていくルンゼ、
3P目は狭~いチムニーを超えて冒険ルンゼへ、4P目は草付きからの岩が脆いフェース登り、とバリエーション豊か。
チムニーではFさんが「これほんとにⅣ級~!?」とぼやいていて、Kさんと一緒にニヤッとしていました。笑
YFの冒険ルート、めちゃくちゃ楽しかったです!!!
ただ冒険はこれで終わりではありませんでした。
最終ピッチを終えてから、3ルンゼまで歩いて、そこから懸垂で降りようと話していたのですが、3ルンゼまで歩く道が見当たりません。
藪どころではなく、木も岩もあり、進んでいくと崖だったりして、トポにあるような感じには進めませんでした。
またまたFさんのルーファイで、P4の裏側から3ルンゼに出るポイントを発見して降りることができました。
樹林帯はロープの結び目がスタックしないように、ロープをずらしながら降りたり、
3ルンゼの懸垂も、岩が脆い箇所が多く足をつく場所によって落石してしまうので、通常の懸垂より慎重に。
全体を通してアルパインな1日でした。
すっかり暗くなった18:30、無事に登山口に戻ってくることができました。
みっちりアルパインで大満足な2日間、FさんKさんどうもありがとうございました!