こんにちは、Nagaです。11月11日に会長含め総勢12名で鷹取山で遭難対策訓練を行いました。
この日は主に岩場での遭難を想定したいくつかの対処法について会長からご指導をいただきました。
まずは懸垂降下先が間違っていたり、ロープの長さが足りなかったりしたことを想定した登り返しの訓練をしました。2つのフリクションノットを用いて降りてきたロープを登り返す動作は今回訓練で10m登り返すだけでも疲弊したのに岩場で50m登り返すなんて考えられません。
次にダブルロープでのリードレスキュー、セカンドレスキューです。それぞれ、先に登っていたリードが何らかの原因で行動不能になったとき、後から登っていたフォローが何らかの原因で行動不能になったときを想定して行いました。登り返しよりも工程が多く、手を動かしながらも次は何をどんなふうにやるのかと頭はフル回転でした。
次に3分の1を利用した引き上げを行いました。行動不能になった下の人を引き上げることを想定した訓練です。動滑車を使うことによって必要な力を小さくして引き上げを行いましたが、摩擦もあってかなかなか重たくて大変でした。
次にシングルロープ時のリードレスキューです。これは危険なため会長の実演を見学するだけにとどまりました。(写真がないです)
最後にロープはどの程度の摩擦で切れるのかを実験してみたり、ナイフでロープを切ってみたりと普段できない体験ができました。
訓練はすべてバックアップとしてトップロープをかけて行いましたが、実際にこの方法でレスキューとなるとフリクションノットにすべてを委ねるというのは恐ろしいなと感じました。
私は今回の訓練で知らなかった技術をたくさん覚えましたが、本当に岩場で行動不能になったときに冷静にこれらの救助の動作をするのは困難を極めると思います。行動不能になったら迷わず通報してそこからの安全確保が大事であると感じました。