2022年6月25日~26日 奥秩父 井戸沢 沢登り

ゴルジュとナメの満漢全席やー!

ということで今回は私Fが前々から行きたかった奥秩父の井戸沢に、ツッシーに同行お願いして行ってきました。

普通の秩父でも山深いのにさらに「奥」が付くので山深さに期待です。

そして今回のセカンドテーマは私の初めての沢宿泊です。沢宿泊の先輩ツッシーにそのイロハを教えてもらおうと思います!

前夜に横浜を出発し、中央道で勝沼ICまで。道の駅みとみで仮眠。国道140号線にて雁坂トンネルを経て、秩父湖を通り、三峰観光道路を通って、途中から雲取林道に入ります。

雲取林道は、車が入れるのは現在は鮫澤橋まで。ここに駐車。すでに何台かの車両が停まっている。釣り師か沢登かどちらか???  5:30鮫澤橋をいざ出発!

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鮫澤橋から先の林道はこんな感じ。

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荒沢橋に到着!鮫澤橋から自転車を使う人はここに自転車を駐車している。

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荒沢橋から先の林道は崩壊部分があり自転車は無理。

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鮫澤橋から1時間半ほど(キジ打ち含む)して、松葉沢に降りる左側の道が出てくる。

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松葉沢への下降路

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松葉沢

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松葉沢を少し下ると、大洞川に合流。入渓準備、開始っ!この堰堤を乗り越えるとすぐに右に惣小屋沢、左に井戸沢となる。

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井戸沢、開始っ!

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噂通り早速きれいな渓相♪

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釜、ゴル、釜、ゴル、ゴル、ゴル、釜、ゴル、と釜とゴルジュの連続す。

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悶絶マントル

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泳ぎ。ツッシーのスマホ殉職。。。

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最高の沢日和だなー☀

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ナメもきれいだし

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魚影も濃い!

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なんやかんやで、キンがチヂム「キンチヂミ」。グーグルマップにも名称が載っている場所。ここに至るまでに似たような滝があり、なんとなく登れてしまって「キンチヂミもう過ぎた!速いペースだ」とか、めでたい事を話してましたが、沢のコースタイムはそれほど甘くなく、実際のキンチヂミ到着は10:15でした。

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キンチヂミの高巻きは滝の左側から。登りは普通の高巻きで特別危険なものでも無し。

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高巻き後の下りは木で懸垂。私たちが下ったのは下図の青丸部分から赤いライン。黄色の矢印の部分にはルンゼがあり、残置スリングかフィックスロープが懸垂中に見えたので、それを使って下れないことはないのかもだが、ルンゼ内なので下降中に落石があると危険と思われる。ウェブ上の井戸沢山行ブログを見ると、過去のものは「小さく巻けば懸垂しなくても降りられる」などの記載もあったが、2019年や2020年の台風通過を経て、渓相が変わった部分が多数あると思われる。小さく巻いて降りるような下降路は、自分たちが見た限りでは見当たらなかった。この後も過去のブログや参考にしたトポ(「東京起点沢登りルート120」山と渓谷社)の解説とは異なる状態の巻きなどがあった。井戸沢は全体的にゴルジュ地形なので豪雨などで沢の形状は変わりやすいと思われる。

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キンチヂミ通過後は再び、ゴル、ナメ、釜など。すでに満腹。

ツッシー隘路に突入!!!

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おかえりなさい!

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こちらはツッパリロケンロー!

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釣り師の広場。沢とは別の道を使ってここに至れるらしいが、よくわからない。

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右岸から入ってくる椹谷。時間は12:15。

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椹谷の先にある幕営適地の河原。

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2条4メートルの滝。左から巻く。

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2条4メートル滝は左から巻く。登りは木をつかんで慎重にだが、難しくはない。この先の核心部ともいえる10m滝も一緒に巻けるかと思いきや、ギャップがあるのと、その先は急峻な崖なので、まとめて巻くのは無理。いったん沢に懸垂下降。

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すぐに10メートル滝が出てくる。時間は13:00。2条4メートル滝の高巻きから懸垂下降して、10メートル滝までの間は短いが、両側が切り立っており、10メートル滝の高巻き道に行く以外に脱出方法は見当たらない。撤退する場合は2条4メートルの落ち口から懸垂できるのかしら???

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10メートル滝の高巻きが登攀としては核心部。まあ、今回のルートは井戸沢から奥新左衛門窪、仙波尾根下山なのだが、下山の地図読みも核心、ルートの長さも核心なので「滝の核心」のみが印象深いものではない。納得の3級沢🙆(仙波尾根の下山も含めると級数はさらに上がるとの評価もある)。

10メートル滝から手前に戻り、右岸のルンゼを登るようであるが、スタックした木がどれだけしっかり固定されているのか不確か。見た目では体重をかけたら倒れてきそう。さらにこの木のせいか、ルンゼは不安定な土がたまっており足場が極めて悪い。ロープ確保してもらい一度このルンゼを登ろうとするがスタックの木が心配で一度戻る。向かって左のバンドを登ってみるが、こちらも不安定な土で、足が滑っていく。こちらも登れそうにない。再び最初のルンゼに入り、木に体重をかける前にハーケンを打ちランナーを取る。気に体重をかけてルンゼの段差を乗りあがる。乗りあがって土の斜面を4メートルくらい上がると、岩に古いハーケンが2本。頼りないので、ハーケンを打ち増しして支点を構築。ツッシーが上がってきてからここで確保してもらい、2ピッチ目の登り。この2ピッチ目も1ピッチ目に頼ったスタックした木をつかまざるをえない。これを越えて何とか上部の太い木にセルフを取り、そこを支点にしてフォローのツッシーをビレイした。その先は少し高く登り、今度は1、2メートルやや下る。下ったら3メートルくらいトラバースをするが、このトラバースはスタンスがほとんどなく、木に残置されたスリング頼りでトラバース。けっこう緊張する。その先の木を支点にしてツッシーをビレイ。その木付近で懸垂して沢床にやっと戻った。事前に調べたよりもかなり悪い高巻きであった。これも沢の形状が変わったため難しくなったと思われるが、それとももともとこんな難しいの?

右岸のルンゼを登る。上部にスタックした木が見える。

この付近でハーケンを打ち込み、少し登ってスタックした木を掴んで乗りあがる

懸垂下降後の沢床

厳しい高巻きを越えた後も、相変わらずゴルゴル地形。実際もうおなか一杯っす。。。。

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この滝は帰宅後に確認した別の人のブログでは2条の真ん中を登ったらしいが、私たちは右のチムニーの残置スリングを掴んで突破。

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いや、もう滝とかほんといいから。おなかいっぱいだから。。。。

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奥新左衛門窪の手前のおそらく最後の幕営エリア。確か1380メートルとかそのくらいの高度だったと思われる。やっとこさ本日の行程終了。最初のころは「日帰りで仙波尾根下って、惣小屋沢との出合い付近でのんびり幕営しちゃいます??」とか、ぶっこいていましたが、今となってはそんな気力は微塵もなく。。。時間も幕営地到着は16:55す。早速、焚火🔥

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テント無しで、タープのみで沢の近くで寝るなんて初めての経験💓

ツッシー先輩がうまいことメスティンで炊飯してくれます。

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もちろん自分、焚火の時はマシュマロを外せないっす。

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初めての沢泊でしたが夜は思いのほかぐっすり寝られました!これだけの山奥で、タープの下で外で寝るって、なんかサイコーっす!沢登りって素敵💛

焚火を消火して、準備を整えて5:00出発(キジ打ち含む)!

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奥新左衛門窪との出合。右が奥新左衛門窪、左が井戸沢本流。

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噂通り奥新左衛門窪も綺麗〇

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登れる30メートルナメ滝。

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井戸沢遡行中はところどころにこのようなワイヤーが横たわっている。この後の稜線では索道の中継所の痕跡も多数見られた。山の上部に張り巡らせた索道が切れて沢に落ちているのだと思われる。これだけ山深いエリアであるが、往年は伐採した木材のためか、鉱石の運搬のためかで索道が張られていた様子。小鹿野の鉱山の索道跡の情報は、ウェブ上で結構見つかるが、この辺(大滝村付近)の索道がどのように当時張り巡らされていたのか気になるところである。

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引き続きヘツリや、登れる滝の登りなどが続く。前日から何個の滝を登ったのか全く分からないほど多数。

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沢の音が突然静かになっていき、源頭部が近いことを知らせる。この付近で水汲み。すぐに沢は伏流し、笹薮のなかを歩くようになる。

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笹薮の中には無数の獣道の跡。糞の様子からほとんどが鹿のものであるが、クマと思われるような糞もたびたび見つかる。

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笹薮の中は足が滑るストレスもさることながら、何よりイライラさせるのはたかって来る虫。目に入ってくるわ、耳の穴にぶつかるわ、注意しないで大きく息をすると口にも入ってくる。終始イライラ。

F「ツッシーさん、この虫たち寄ってきて何がしたいんですかねー?」

ツッシー「きっと僕らをウンコと間違って寄ってきてるんですよ。」

虫たちにウンコと間違わせるようなことをしてしまい反省しきり。

やがて稜線が見えてきて視界も開けてくる!

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やったー!稜線だー!!!

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周囲を見渡すと、視認できる人工物は見当たらない。本当に山深い良いエリアだなー。

登山道にて東仙波を目指す。

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すぐに東仙波に到着!

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富士山は傘被り。

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事前情報で「仙波尾根の地図読みは難しい」と知っていたのでここは遠慮なく文明の利器「GPS」を使用!

ツッシーのスマホは死後1日経過しているので私のスマホを使用。

よっしゃー下山だー!

ツッシーがコンパスを見ながら方向修正してくれますが、本来は東に行くべきものを、先頭の私がたびたび南に進行してしまいます。しかし尾根に従うと南に行ってしまう。やはり熟練者向きの尾根「仙波尾根」。

少しGPSを見ないで尾根だと思ったところを下っていると、再びGPSを見たときにかなり西寄りに下ってしまっていることが判明。獣道などを見つけながら藪を漕ぎつつどうにかトラバースして本来の尾根に戻ります。下図の青矢印の感じで、トラバースして本来の尾根に戻ったと思ったところ。。。。

「あれっ、この尾根下降していったら昨日幕営した場所(緑丸)に出るんじゃね?本来は惣小屋沢と井戸沢の間の尾根が仙波尾根で、下降して至るのは惣小屋沢なはず。」。。。(生唾ごっくん)

ツッシーさんごめんなさい!尾根間違えたー---!!!!!

仙波尾根は下図の赤線のようなルート(この赤線が完全に正しいかは不明なので注意。大体このルートという感じ)を辿るが、私たちが下ったルートは青線のとこ。そりゃ方向修正しても東には向かわないわ!文明の利器GPSをスマホで確認している意味なし。そもそもGPSを確認していた私が、南の尾根に降り始めた最初の時点で間違っていた。

ツッシーさんより「戻って最初からやり直すしかないです。300メートルくらい登り返すだけですし、行きましょう!」との救いの言葉。前日の疲れプラス今朝から登りの疲れも加わって、お互い辛い中、この言葉を言えるのがすごい。このような状況でこういう発言ができる人は本当に尊敬します。

稜線に張られたワイヤー跡などを見つつ、

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本日2回目の東仙波登頂!往復3時間のロスでございます。11:20再び下りはじめ。

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東仙波よりカバアノ頭に向かう。(間違った尾根にもカバアノ頭と思ってしまうようなピークがあったんです😢)

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カバアノ頭

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ここからの下りも早速間違った尾根に入りそうになる。ツッシーさんがコンパスにて先行する私の方向を修正してくれる。しっかしGPSを見ているのにたびたび間違えるし、顕著な尾根形状でもない。

途中で赤テープが出てきたりするが、途切れてしまってしばらく見当たらなくなってしまうし、尾根はのっぺりとしており、広く、たびたびGPSを確認して方向修正する必要がある。

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往年の残骸などは出てくるが、それでも正しい位置にいるのか判然としない。この尾根、地図読みだけで行ける人はすごいわ。恥ずかしながら全く無理。

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やがて尾根でもなくなり、樹林の中の緩やかで広々したエリアを歩くようになる。ホント疲れた。

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広い緩やかなエリアを下っていくと、不意に看板が出てくる。「奥秩父山岳会」と記載がある。他のブログにも「地元山岳会が道を整備してくれている」と記載があるのだが、「整備してくれている」といえるほどわかりやすい道ではなく、この先も危険なところがあるので「整備してあるから安心だ」と思って仙波尾根に入るのは絶対に避けた方がよい。道を外れた場合両サイドの沢は急峻なゴルジュ地帯である。ビバークで済めば良いが、滑落したらかなりまずいと思われる。もちろんゴルジュ沢の中ではスマホの電波は繋がらない。

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看板と赤テープの案内で進行すると、急峻な尾根に導かれる。

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結構切れ落ちているところを歩くので緊張する。補助として設置されているのはトラロープなので、その点もさらに緊張させる。

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急峻な岩稜のトラバースを経て、急な樹林帯の土の斜面を下っていくと、やっとこさ惣小屋沢が見えてくる。

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もうバテバテっす。。。16:00惣小屋沢に到着。

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惣小屋沢を下って、前日の入渓点に戻る。

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林道に上がって、林道を歩いて駐車した鮫澤橋を目指す。いつものことであるが、やはり行きよりも林道の長さは伸びている模様。歩いても歩いても着かん(# ゚Д゚)

林道途中で見えた景色。よくわからんが方向的にあっちの稜線から下ってきた。遠っ!

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駐車場到着は18:30。

長かった。いろいろあった。滝もいっぱい。綺麗だったし、宿泊も楽しかった。焚火もサイコー。道間違えた。高巻き怖かった。仙波尾根の地形難しすぎ。林道なげーよ。などなど総合力を使う、井戸沢でした。納得の3級。沢の総合格闘技やー

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