12月3日に、KTさんと私Fでシーズン初頭の石尊稜に行って来ました!
美濃戸を4時に出発し5時半頃に赤岳鉱泉に着きました。まだ、真っ暗です。しばし休憩。。

12月頭ですが、鉱泉手前はしっかり雪がありました。北沢の林道も凍結箇所が多く、思ったよりも早めにアイゼンを装着しました。
赤岳鉱泉から中山尾根に向かって一つ目の橋を左にそれて取りつきへ向かいます。雪が結構多いです。トレースはしっかりありました。

一つ目の分岐。放射状に枝を伸ばした朽ちた木があります。ここを右へ。

2つ目の分岐。赤布が木に掛かっています。再び右へ。

おにぎり形状の岩が出て来たところを左上し、石尊稜の尾根に向かいます。

取りつきまでも結構急な場所を登ります。雪が中途半端で脆い岩が露出しているので慎重に登ります。

下部岩壁手前のやや平らになった場所でハーネス装着。すぐ上に下部岩壁の取りつきが見えます。

下部岩壁取りつきの支点。

下部岩壁の様子。ほぼ、雪はついていません。ここがルート核心という事でしたが、雪の少ない時期だからか、後の上部岩壁も同じくらい怖かったです。。。

下部岩壁1ピッチ目を8割登ったところ。積雪期はここから左にトラバースして木で支点を取るようですが、積雪が少なくトラバースは危険そうなので、そのまま上に登ります。

1ピッチ目終了点から下を撮影。写真の真ん中左寄りの凹角の部分を登りましたが、ここの登り始めが結構気を使いました。ホールドが少なく、岩が立ち気味でした。

1ピッチ目終了点。ピナクルとまでは言えない、やや凸気味の岩に長いスリングを掛けて支点を取りました。

2ピッチ目の様子。おそらく積雪が豊富な時期はこの岩の左の草付き帯を登ると思われますが、今回は岩をそのままKTさんが直登していきます。かなり脆いので、セカンドで私が登った時はかなり落石をしてしまいました。この日は他パーティーはいませんでしたが、後続がいる場合は結構危険でした。

2ピッチ目の終了点。

ここから雪稜ですが、コンテだとやや不安な急峻な場所もいくつかありました。危険な部分は、空いているならば支点確保した方がよいと思われます。

雪稜が続きます。

ごめんなさいKTさん。てんぱって思いっきり指が入ってました!

下方の様子。沢沿いを通って石尊稜に取りつくことがよく分かります。

上部岩壁が見えました!

上部岩壁1ピッチ目終了点から下部ルンゼを撮影。このルンゼの上から見て右側の岩を登ってルンゼに合流します。登り始めで足元の岩が崩れてヒヤリとしました。やはり岩がまだ脆いです。そこには岩にはまって抜けなくなってるカムもありました。ルンゼ手前の岩場も結構立っており、ピナクルで支点などを取るので、結構気を使います。下部岩壁1ピッチ目並みに気を使いました。

上部岩壁2ピッチ目。1ピッチ目では風も強く、ピッチも長いのでパートナーと声でのやりとりは難しかったです。こちらの2ピッチ目は上部終了点にいるKTさんの姿が1ピッチ目終了点から見えます。

2ピッチ目終了点から草付きルンゼを登って、ルート終了!!!
草付きルンゼに支点はないです。確保しなくても積雪があれば問題ないと思われます。

赤岳、阿弥陀岳方面の様子。

天気もサイコーです!寒さもそれほどではないです。

地蔵尾根に向かう稜線沿いの一般登山道から石尊稜方面の様子。

雪稜に歩いてきたトレースが見えます。

17時美濃戸に到着!長い一日でした。

<コースタイム>
4時 美濃戸発 →5時半 赤岳鉱泉着 →7時下部岩壁取りつき着 →13時半 石尊稜終了点着 →15時行者小屋着 →17時美濃戸着
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