4/23 丹沢・塔ノ岳

4/23 丹沢・塔ノ岳

日も長くなってきたので、今年も丹沢早朝山行を始めることにした。
丹沢の一般登山道、沢、バリエーションルートを、日の出とともに登り、午前には帰宅する計画だ。来週の明神東稜に備えて、今回は歩荷トレをすることにした。明神はバリバリのメンバーなので、しっかりトレーニングして遅れないようにしないとww

早朝山行の一番のハードルは、丹沢なのに超早い出発時間という不条理感の克服にある。
丹沢は、前夜は雨で朝方晴れ、その後、霧の予報。雨が残った場合を考慮して横浜発を4時半と遅めに設定した。まだ薄暗い246号の上空の雲は厚い。本当に晴れるのだろうかと不安に思うも、大倉付近にくると青空も見えてきた。

今回は歩荷トレ、戸沢の駐車場でザックに河原の石を詰めて体重計で重量を計測する。重量計測の時は気が大きくなって、これくらいいけるだろうと石を詰めるのだが、登り始めてものの10分もするともっと減らせばよかったと後悔するのが歩荷トレーニングの常だ。明神を想定して雪山ガイドラインを参考に重量を設定してみた。

雪山ばかり行っていたので、無雪期の登山道は久しぶりだ。丹沢は急登が多いが、政次郎尾根も朝一からなかなかの急登だ。登山道の脇にはもう丹沢の春を彩るミツバツツジも咲いていた。
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大ベテランのKさんに先行してもらう。久しぶりの山とのことだが、一歩一歩着実で安定していて一定したペース、登山の教科書に出てきそうな登りだ。登り始めた直後から心臓バクバクの僕は、Kさんの後を追うのがやっとで、何度も休みましょうと言いたくなる。言おうか言うまいか逡巡しているうちに視界が開けて眼下に秦野の街が見えてきた。しかし、下界が望めたのも束の間、稜線に出る頃には雲が湧きガスがかかってしまった。予報より山の上のお天気の崩れは早いようだ。新大日付近では、草地の上には薄ら雪がある。昨夜の雨は稜線では雪かみぞれだったようだ。標高の低いところではツツジも咲いているのに、やはり山の天気は侮れない。
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ガスに包まれた稜線を辿り、ザックの重さに耐えかねてへろへろになった頃に漸く塔ノ岳の山頂に到着した。久しぶりの塔ノ岳の山頂はガスに包まれ真っ白で風もあって結構寒い。
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長居は無用、早々に山頂を後にして大倉尾根を下った。大倉尾根はハイカー、ランナーが本当に多い。個人的には階段の多い大倉尾根はキライなのだが・・・。
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花立山荘を少し過ぎた辺りで天神尾根に分かれる。以前は天神尾根も通常の一般登山道だった筈だが、今はエアリアマップ上では点道となり、かなり荒れてしまっている。雨後の荒れた登山道はぬかるんで滑りやすい。加えて、久々の歩荷でかなり脚にきてしまい、思うように踏ん張りが効かない。ロボットのようにカクカクしたぎごちない足取りで慎重に下る。Kさんに先に行ってもらったが、既に姿は見えなくなってしまった。やっとの思いで下山し、登山口で待っていたKさんと合流し、何とか駐車場まで辿り着いた。駐車場で石をザックから出して放り捨てる、、と同時に何ともいえない脱力感に包まれた。

そこそこ雪山に行っていたので、体力低下はさほどではないと踏んでいたが、何のことはない、ボロボロの歩荷だった。体力もさることながら、筋力の低下は著しかった。雪山筋と無雪期筋とは活用部位が違うらしい。特に無雪期下山筋は見るも無残な劣化ぶりだった。。。
久々の山と言いながら着実な登降で息ひとつ乱さないKさんとは大違いだ。
これからの無雪期に備えて、もう一回くらい歩荷やらないとなぁ。。。

日曜日は行楽日和との天気予報の通り、下界は青空が広がり暑いくらいの陽気、ついさっきまでは塔ノ岳の山頂で震えていたのがウソのうようだ。東名高速にも春の暖かい日差しが降り注ぐ。振り返る丹沢山塊の稜線上はいまだに厚い雲に包まれたままだった。。

6:20戸沢駐車場-7:45稜線分岐-8:10新大日茶屋-8:25木ノ又小屋-8:50塔ノ岳9:10-9:20金冷し-9:30花立山荘-9:45天神尾根分岐-10:30戸沢駐車場

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