会の年中恒例行事の一つ、遭難対策訓練の1日目「座学」です。
まずはKitaさんが講師役となり、傷の応急処置、心肺蘇生、低体温症ラッピングを学びました。
泥のついた傷をイメージしたもの。ウレタン系のボードに血糊をぬって泥をふりかける。サムスプリントを輪にしてビニール袋を掛ければテント内でも洗浄水が漏れない桶の完成。んー、工夫することでいろいろできるもんだなー。サムスプリントがない場合はコッヘルとかロープを輪っかにしても代用できそう。

傷は洗浄して細菌を残さないことが重要。予後が全く違う。勇気がいるが水をかけて、必要ならば多少擦ることもしてしっかりと洗浄することが大切。ペットボトルのキャップに小さい穴をあけて水を傷口に吹き付けられるようにする。

次は腕骨折時の三角巾を使用した吊り下げ方法と骨折部の固定方法の学習。

お次は足のねんざの際のテーピングでの固定方法の学習。実際に各自テーピングを手順に従って巻いていく。ちゃんとテーピングを施すとしっかり固定されている感がある。この訓練では後におっさんたちの脛がすべすべになるという効用もあった😀

上半身君(正式名称ではない)やピコピコ心臓君(もちろんこちらも正式名称ではない)を使用して心肺蘇生法を学ぶ。


心臓マッサージ30回、人工呼吸2回を続けるがかなりの重労働。これは練習しておくのが非常に有効だと感じた。そのような状況になっていきなりやるのは無理。本当に良い学びになった!人工呼吸は感染症防止のためにマウスシートを使用する。応急処置グッズにマウスシートも入れておこう!

心臓マッサージのリズムはアンパンマンのマーチに合わせるのが良いとのこと。頭の中でリズムを刻む「アンアンアンとってもだいーすきっ♪」あ、違うわ。
Ful先輩が動画サイトでアンパンマンのマーチのピアノ動画を流してくれるが、アレンジが効きすぎた奴で逆にリズム取れず。

次は低体温症の際のパッキング方法を学ぶ。意識レベルが低下した要救助者は失禁をしてしまうらしい。失禁で衣類やパッキングしている寝袋などを濡らしてしまうと体温が一気に低下してしまうので、下半身部分にシートを巻いたり、ビニール袋を下半身部分に施したりして、保温している寝袋などに浸水しないようにすることが重要らしい。

応急処置学習を終えた後はお昼を挟んで、事故が発生した際の会の動きなどを確認した。
遭難者の家族対応、警察対応など、会内の過去の事故を参考として遭難事故発生時の動きの確認を行った。
「事故は起こり得るもの」と肝に銘じて、事故が大事故や死亡事故につながらないように、このような訓練を真剣に行っていくことが重要だと感じた。
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