2026年2月28日 宝剣岳 中央稜(冬季アルパインクライミング)

2026年2月28日 宝剣岳 中央稜(冬季アルパインクライミング)

モッチーと、私Fで宝剣岳中央稜に行ってきました!

夜中の1時に菅の台バスセンター駐車場に到着して車中仮眠。トイレもある。

バス・ロープウェイチケット窓口オープンと同時にチケット購入。それ以前からバス停留所には乗車予定の人が順番にザックを並べて順番を確保していた。そのような習慣の様子。

私はいつも通り荷物を一切合切ひっくり返してバス停で荷詰めをしていたところ、時刻表の始発よりも少し早く臨時便が出るとのこと。

それに乗って、ロープウェイの麓駅へ。その流れでロープウェイに乗り予定よりも15分くらい早く千畳敷駅に到着。

今日は春山並の暖かさ。週中ごろに雪が降ってこの暖かさのため雪崩が心配されたが、山行中に千畳敷カール内で雪崩の発生は無かった。

木曽駒ヶ岳に向かう登山者の列から離れ、宝剣中央稜の取り付きに向かってトラバース。

私たちは稜の向かって右側の青矢印のラインで取り付いたが、しょっぱなからきわどいトラバース。正規ルートに合流するまでは残置のハーケンも無かった。正しいルートは赤矢印のものと思われる。他の人のブログによってはこの赤矢印ラインもやさしくは無いようであるが、このライン上にフィックスロープが垂れているのが遠目にも見えるので、やはりこの赤矢印ラインで登るべきだと思われる。

1ピッチ目は上図の青矢印ラインでモッチーがナイスクライミング!しょっぱなから開放感のあるリッジに出てのトラバース。前述の通り残置ハーケンなどがないので木に微妙な支点を取りながら、正規ルートの「フィックスロープのある凹角」に合流。正規ルートのこの凹角もなかなか難しい。

1ピッチの登りが長いと、冬季に風が吹いた場合に全く声が聞こえない。よって本日は無線機を準備。しかし1ピッチ目、ビレイポイントからリッジを挟んで奮闘していると思われるモッチーに無線で声をかけるが、宇宙との通信のような不明瞭な音しか聞こえない。大声で様子を確認するが、声は届かず。やがて、電話がかかってきて取ると「ビレイ解除っ」とのこと。セカンドにて1ピッチ目を登ってモッチーに合流。私が「無線が全然聞こえなかった」というと、無線免許を持っているモッチーは「だからこういうのを信用しすぎるのもよくない」とのこと。「なるほど、そういうものなのか」と納得。

2ピッチ目の準備をして私が登り始めようとしたところ、「あっ、無線のチャンネル間違えてたわ」とモッチー。

私が次にモッチーのビレイをするときは終了点間際のマントル中にロープごと叩き落としてやろと決意した瞬間だった。

2ピッチ目は私が希望。例によって冬の登攀中はスマホ撮影が面倒なので写真無し。さーせん。

上に向かって岩の左側を巻きながら4、5m行くと2ピッチ目の核心部が現れる。ビレイヤーからはおそらく岩陰になっていて見えない。真ん中の岩を挟んで右側の垂壁が正規ルートと思われるが、左側にも残置がありいけないこともない。ただし両方ともガバはない。そしてフットホールドもぱっと見はない。ここがアブミを使用して登っている人もいる部分。ハーケンが上方にあるのでアブミを使用すれば登れはする。クラックもあるのでカムも使える。試行錯誤して、オーバーグローブを外して何とか右側から突破。ドライがうまい人はドライオンリーで行けるのだろが、私はドライ&薄手袋でハンドホールドを持ってで突破。

40mロープを延ばして、適切にチャンネル設定された無線にて「ビレイ解除」とコールをした。

ロープウェイの最終便発車時刻が15:55。予定では「13:30がタイムリミット」としていた。すでにこの時点で13:00。ビパークが頭をよぎり始める。

3ピッチ目はモッチー。支点確保に使用した残置ロープのある岩陰からスタート。まずここの2mくらいの岩場を乗越す。そのままリッジを上がっていくと正面にオケラクラック登場!

斜度はない。クラックに雪が詰まっているのでそれをアッズで払いのけながら、ハンドジャムを決めつつ、少し広がった部分にアイゼンごとフットジャムをねじ込んでどうにか登っていく。オケラクラックの左右のフェイスにはぱっと見でアイゼンのツメを置けるようなフットホールドはない。ベルグラがあるが、うまい人はそれにアックスとアイゼンのツメを刺して登るのだろうが、そこまでの技量がないのでひたすらクラックをこねくり回す。上部に行くとクラックが開いてきて、さらにアックスのツメをひっかけられるホールドも出てきて登りが楽になってくる。

4ピッチ目は10mくらいのクライミングをしてから後は雪稜歩き。一般登山道に至ったところで周囲260cmくらいの岩がある。長めのスリングや、スリングとアルパインヌンチャクを繋げて岩にかけると最終ピッチのセカンド確保用の支点になる。

4ピッチ目終了間際の雪稜。

終了点にて急いで身支度を整え14:20分頃に出発。一般登山道にて乗越浄土経由でロープウェイ駅を目指す。カールを抜けて後方を振り返る。終始良い天気だった♪

15:00頃にロープウェイ駅に到着。15:35に臨時便が出たのでそれに乗車。

無事に菅の台バスセンターに戻ってきた。

宝剣中央稜は4ピッチとコンパクト。ロープウェイ駅から1時間で取り付けるアクセスの良さではあるが、登りごたえのあるルートを提供してくれる良いルートであった。

下山後は近隣の中華を探して見つけた「福将ラーメン」(長野県上伊那郡宮田村6291−1)へ。

なす味噌とラーメンセットを頼んだ。味はとてもおいしく、それなのに値段も手ごろで量も多かった!

中華まんが売りらしくこれも頼んだが、こちらも肉汁たっぷりでとてもおいしかった。

また是非訪問したいお店でした!

F