2025/3/1~2 深雪訓練@タカマタギ

2025/3/1~2 深雪訓練@タカマタギ

毎年恒例の深雪訓練。今年は日帰りの参加者1名を含めて、12名が参加し、タカマタギに行ってきました。車ごとに班分けをして、3班に分かれて、ビーコンのグループチェック後、土樽駅毛渡橋駐車を9時半過ぎに出発しました。

土曜日は快晴で、3月とは思えないほど気温が高い日で、半袖のメンバーも多かったです。
トレースはあったのですが、雪の表面が解けて固く、踏み込むたびに足が埋もれ。
途中でワカンを装着して、歩きやすくなりました。

道路状況により出発が遅れたことや、雪洞を作るのに時間がかかることもあり、
標高1,000m付近に、ビバークできそうな場所がありそこで雪洞を掘ることになりました。

後日わかったことなのですが、その場所は西側の斜面に面していて天気次第では雪が吹き溜まり
雪洞を作る場所としてはあまり望ましくないということが分かりました。

各班に分かれて、雪洞を掘りだしました。
我々の班は、テント泊のTsujさんが作ってくださり感謝しかありません。
私は不届き者で、スコップを置いてきてしまい…そして私一人が雪洞泊になることを知り…申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
NaBさんやKuRさんのスコップを借りたりしてデブリを外に捨てたりしているうちに完成しました!
その後、各班の雪洞内見会があり。

私の雪洞は中で小さな小窓でお隣のShiMさんと繋がっており、程よい距離感がありがたい作りとなっていて。というのも、我々の雪洞は天井の厚みが1メートル半程で薄く、崩壊のリスクを考えると一人で寝るのは少々怖いと思っていて。雪洞を掘る場所や構造のポイントを再確認しました。

他の班も立派な雪洞が出来ていて。どちらも天井の厚みが2メートル以上ありました。潰れない厚みを確保することや、雪洞内は入口を入る横に広がっていたり。それぞれ個性がありました。

見晴らしの良い場所に、イグルー好きのKiTさんが作ったイグルーが。流石はイグルースキー^^
素敵なイグルーです!

夕食の前に、ビーコン捜索をしました。実際の雪崩で見つけるのは至難の業だと感じました。
時間の都合で雪崩の弱層テストはできませんでした。

そうこうしているうちに、お待ちかねの夕食会パーティー♪
料理長Fuさんのシチューをはじめとして、TsusYさんのおつまみ、各自それぞれのつまみやお酒で
大絶景をバックに盛り上がりました。

翌日の予報は崩れる予報となっておりましたので、雨に濡れる前に下山するか、朝どうするか判断しようということになりました。
翌朝、天気は良かったのですが、朝食を食べている途中から小雨が降り出し、いつの間にか空が灰色の雲に覆われていました。早めに下山することが決まり、雪洞を壊して、準備を整えて、歩き出しました。

下山途中になだらかな斜面を見つけては、雪板やソリで遊ぶ。

私がAがACYに入会して今年の6月で3年となりますが、深雪訓練の参加は本年度が初めてです。
土曜日は天候に恵まれて、体力面でついていくのが厳しく心苦しい限りですが、皆様の温かいサポートのおかげで360度の谷川連峰の大展望を楽しむことができました。暑さに汗をかき、水分不足からか頭痛に悩まされましたが、何とかビバーク地点までたどり着けました。

同じ日に谷川岳一ノ倉付近で雪崩で死亡者が出る事故があったと聞くと、訓練とはいえ身の引き締まる思いです。毎年行われる訓練の重要性を再認識すると共に、スコップを持っていかなかったことを事前にお伝えすること失念しており深く反省いたします。

今度は登頂できるように体力維持に努めたいです。
ご一緒したみなさま、本当にありがとうございました。

心より感謝いたします!