fulさん、nagaさんと湯檜曾川本谷で泊り沢を計画していましたが、週末はあいにくの天候のため中止。
私の希望で、丹沢の下棚沢 日帰りと変更となりました!
そう、この沢を選んだ理由は、丹沢ラスボスの双頭をなすから!本棚を昨年倒してから、「下棚も早くやっつけなければ」とずっと頭の片隅で考えていました。やっとめぐってきたチャンス!レッツゴー!!
天気予報は、山間部は雨が心配される状況。まあ、沢登りなので多少の雨は関係なしっ!
すでに西丹沢に向か経路では道路が昨晩の雨で濡れていました。8時頃に西丹沢ビジターセンターに到着も、夏休みのためか、こんな天気でもほぼ満車。どうにか1台駐車枠を見つけ駐車。
東海自然歩道=畦ケ丸登山道を30分ほど歩いて、下棚に到着!
フラットソールに履き替え、つば付き帽子を被り、フードも被って滝に打たれる準備万端で登攀開始!
上の写真のとりつきから水流の方に1度向かってトラバースしたが、手掛かり無し。ここは下の写真のように取り付いたら直上が正しい。プロテクションがないので、早速ハーケン2枚を打ってしまった。ここでのハイステップがなかなか怖い。右手はカチがあるが、左手は甘いホールド。おまけにぬめる。ハーケンも足元まあまあ下だし。。。たわしでフットホールドとハンドホールドを磨いて、「磨いたから滑らない」と自分に言い聞かせてどうにか上がった。
左の草付きに近づくとホールドは安定してくる。この付近からハーケンなども見えてくる。私の通ったルートでは滝の下部と、上部で2か所リングボルトが見つかったが、下部はリングが飛んでいるもの。上部もリングは針金並みの細さまで劣化している。下部は4mmの細引き紐をリングの代わりにした。上部はナッツのワイヤーでタイオフとした。本棚の積み木状態の岩や、たたくと砂のように崩れる劣化した岩よりは、下棚の方が安定はしている。しかし、ぬめる。今回、精神的な部分も含めてたわしが本当に役に立った。
草付きの安定エリアを経て、スタンスを追っていくと自然と水流に向かう。
滝にバチバチにたたかれるが、水流のホールドは安定している。
以後は登攀中の写真がないので、言葉で解説。水流から再び左側に戻った部分(赤丸部付近ではあるが厳密ではない)でスラブパートの登りが怖い。相変わらずホールドは滑るし、ガバがなくなる。
緑丸部分は最終で抜ける直前のスラブパート。リングの劣化したリングボルトがあるので、前述の通りナッツでタイオフした。また、右の岩溝に0.5のカムが設置できた。おまけにちょうど折れた木があったので、それを掴んで落ち口に抜けた。
下棚はところどころ残置ハーケンはあるが、カムを使用したりや自分でネイリングするつもりで登るべき。このルートでは0.1~0.5までのカムを使用したので、その辺も持っていくべき。もちろん細引きも。
fulさん、nagaさんも無事にF1下棚を登り切り、次はF2。右壁から登ったが、残置ハーケン1ピン目と2ピン目の間がスタンスがなく難しい。危ういフットホールドと、左手はピトンスカーにどうにか指を突っ込んで抜けた。以前F1を巻いて下棚沢に来た際に落ちたポイント。今回、どうにか登れてよかった。
nagaさんのF2登攀の様子。
そして登攀系の下棚沢は続くF3もやさしくはない。このF3は前回は滝の左側の泥付き岩溝を登ったが、それも悪かった。今回は下の赤い線のラインで流心を2回横切って突破。上部の横切りの際には、足がないので左岸のハンドホールドが崩れないことを祈りつつ、体重をかけて大股で遠くの足を取りに行った。
F2水流横切りの激しさは、nagaさんのこの写真を見てもらえれば伝わると思います。ひょうきん懺悔室が終始続いている感じです。半端ねー!!
F3以後はやはり登攀的な滝、やや危うい巻きなどが続いて、最終的に畦ケ丸付近の登山道に詰めあがります。
登攀系まっしぐらの下棚でした!!!fulさん、nagaさんのおかげで宿題クリアできました。ありがとうございました!
F
<コースタイム>
西丹沢ビジターセンター → 下棚沢遡行(8時間) → 畦ケ丸付近登山道 →(2時間)→ 西丹沢ビジターセンター