2024/8/2-5 剱岳八ツ峰Ⅵ峰Cフェース~上半縦走~剱岳

2024/8/2-5 剱岳八ツ峰Ⅵ峰Cフェース~上半縦走~剱岳

今年目標にしていた剱岳八ツ峰Ⅵ峰Cフェースを登攀&八ツ峰上半縦走してきました。

7月に計画してましたが、梅雨が明けず8月まで待って行ってきました。今思うと色々調べたり等の下準備も必要だったので8月でよかったかもしれません😊

初日の8/2は扇沢~アルペンルートで室堂まで入り剣沢小屋のテント場まで向かいます。快晴のお天気ですが荷物はアイゼン、ピッケル、登攀用具のガチャ、テントなど色々あるのでめちゃくちゃ重たかったです。天気は快晴で暑い暑い、、、

幕営してからは外で少し昼寝をしたりのんびりして富山県警の人に明日行くルートの雪渓の状況を聞きに行ったりしました。

富山県警の人からは我々の他に既に3パーティ雪渓の状況を聞きに来ている、皆明日Cフェースに入るから別プランも考えといたほうがいいと言われ(3回も同じこと言われる💦)、どうしようかぁと悩みながらとりあえず行ってみて混んだなら、Cフェース登らずに八ツ峰上半だけ縦走しようかという話で落ち着きました。雪渓状況も難しそうなら、南壁A2をクライミングしようかとか話したり、混雑を避けて少し遅めの出発で、途中ビバーク出来る準備もして挑みました。

8/3朝3時に起き4時に出発、剱沢を下ってくと何組かのパーティに会いました。

アイゼンを装着し平蔵谷を下っていきます。途中シュルンドもあり県警の人がピンクテープをはってくれていました。

長次郎谷の登りはKuさんから落石?落雪あるかもしれないから上向きながら歩いてくださいね~と言われ注意しながら登っていきます。

「はいっ、先輩注意します💦💦」

右の写真は平蔵谷と長次郎谷の出合いの間、雪渓から夏道に戻りますが、雪渓が切り落ちているので岩へ移動が大変。片方アイゼン外したりと巧みな技を使いました(笑)

大学生パーティもいましたが、時間かけてでもきちんとロープ出していました。

どんどんあがっていくと見えてきました!Ⅵ峰Cェース、この時点で9時過ぎ。

大学生チームもあがってきて、水をたくさん担いできたので分けてもらいました。命の水、本当に助かりました!

大学生チームが先に登攀するので少し待ち、10時過ぎから我々も登攀スタート。Koは奇数ピッチ、Kuさんは偶数ピッチをリード。

ガスが出て来たけど快適な登りが続きます。上を見るとブルーの青空。しかし暑い。。。

Cフェースグレードは本と同じかなと感じましたが、本では4PがⅡですがⅢあるかなと感じました。

Cフェースの頭についたのは12時半過ぎ、直射日光当たりすぎで、暑すぎ😿

上から見る風景はとても素晴らしい。分けてもらった水をちょびちょび飲みます。

この後はDフェースの頭まで行き、6峰を懸垂、7峰登る→7峰懸垂、8峰登る→8峰懸垂になり懸垂が多くなります。

お互いに下調べした内容を照り合わせて、進んでいきます。

6,7峰は割と岩は固い感じがしましたが、8峰辺りになるとグラグラした岩が多くなってきて集中力が更に必要になってきて

最後の八ツ峰の登りのスタートでは既に18時半過ぎ、登りの岩もグラグラし、私の集中力もけっこうぎりぎり、Kuさんにリードしてもらいました。

そろそろ日もくれるのでビバークを考えないと、とのことで最後の八ツ峰の頭でビバークを決定、ぎりぎり2人ぐらい横になれる場所がありました。

ロープでツェルトを固定し、念のためにヘルメットをかぶり簡易ハーネスを作りカラビナでロープに繋げて横になりました。水の量も考慮しながら簡単な夜ご飯を食べて、就寝。私はす~ぐに寝てしまったようです。(覚えてない)

Kuさん2回目のビバーク体験、私は今回初ビバーク。初ビバークが八ツ峰の最後の頭なんて素敵、ごめんなさい、なんというか・・・

本には八ツ峰の頭からは富山湾、池の谷、剣尾根を見渡せることが出来展望は抜群とかかれていました。

※上の2枚の写真は夕方の八ツ峰の頭で撮った写真(19時頃)

※縦走してきた八ツ峰

8/4朝起きて準備をし、初っ端から50m懸垂。富山県警の人から1回で懸垂出来るとのことを聞いていたのでそのまま懸垂しましたがロープ回収の際にロープがスタックしてしまったので2回に分けて懸垂のほうがよかったかもしれません。

きちんと寝たので私の頭もクリアに戻り集中力が回復😊

池ノ谷乗越辺りからやっと人に会ってちょっとホッとし剣岳山頂方面に進んでいきます。

まだ緊張が抜けない場所が続きますが途中雪渓を発見、水が少なくなってきて氷を食べて水分補給、助かりました!

11時剱岳山頂へやっと到着!

この後は一般道を下山だけなのですが、意外に辛く途中同じ会の人に会ってお話したりして、16時過ぎにテント場に戻ってきました。

8/5無事下山、2人とも初トライで雪渓、クライミング、岩稜歩き、1000m超の標高差、ルーファイ、ビバークと総合力が問われた山行になりました。

Kuさん、ご一緒していただきありがとうございました!