2024年8月3日 静岡県愛鷹 赤淵川 沢登り

2024年8月3日 静岡県愛鷹 赤淵川 沢登り

偶然お前を見つけてしまった。。。

遡行した者たちからは「臭い」「廃棄物が多い」、さらに「数万単位のウジ虫が泳いでいる」などと評されているお前。

俺はあの日を思い出す。そう、学生時代にバックパッカーとして旅をしたインドのバラナシ。聖なる河ガンジス川での沐浴をすべく河畔にたどり着いた。「うっ、思ったより茶色」「えっ、なにこの水面にはねている得体のしれない無数の虫」。

沐浴の決心がつかないままバラナシでの日々を過ごす。その間に見たのは川の中の人や動物の亡骸。現地の人に聞いた話だと、水面のはねている虫が耳に入ると大変なことになるとか。沐浴中に川岸に置いておいておいた財布を盗まれたという旅行者の話。ガンジス川にしかいないイルカがいるとか。。。

確かに現地の人のお祈りの様子を見ていると聖なる河であることは間違いない。しかし、「こりゃ、無理やー」、俺は逃げた。

今回も逃げるのか俺、逃げちゃだめだ俺。

ということで、そういう沢のパートナーはいつものこの人、ツッシー!!本日は私Fとツッシーで静岡県の愛鷹エリアにある赤淵川に行ってきましたー!
悪い評価ばかりではなく「コンビニゴルジュ」との通称がある沢であり、気軽にゴルジュが体験できるとのことです。レッツゴー!!!!

桑崎の集落を抜けて標高372m付近の左カーブ脇のスペースに駐車。ここに来るまでにこの川が桑崎の水源であることがわかるタンクを横に見る。くれぐれも水源を汚さず、むしろ綺麗にして立ち去るくらいの気持ちでいたい。

入渓点に向かう下り。この付近は道路から投棄したと思われるゴミが多い。川のせいではなく、あくまでも人間が捨てたもの。

入渓すると、水中にはミミズの塊が。。。まさかっ。「数万単位のウジ虫」という言葉が頭をよぎる。

水中のミミズはさておき、入渓しょっぱなから渓相は素敵♪早速ゴルゴルしている。

すぐに釜も出てくる。しかし「数万単位のウジ虫」が頭を離れず、ツッシーも自分も戦々恐々。水面に上がった自分たちがスタンドバイミーのヒルが付いたシーンのようにならないかと不安が絶えない。

あれっ???ウットリ💛

ゴルゴル地形が続く

直登無理な滝は巻き。あれっ、巻きの登りも面白い。水流はないので押し戻されることもなく、釜は深いので、仮に巻きの登りの下の方で落ちても大きなけがには至らないと思われる。

うっとり💛💛💛

あれっ、この沢いいぞ。すごく良い。いつの間にかウジ虫の恐怖は消え去り、サファイヤブルーの水が流れる赤淵川の魅力に憑りつかれてしまっている。1つ目のプールエリア。この滝は左岸から巻き。巻き道にはきれいなトラロープが設置されていた。

小さな釜などの遡行を経て、2つ目のプールエリア。人工も含めて登ろうとしましたが、歯が立たず。。。残念。。。こちらも左岸の巻き。巻き道は不明瞭。慎重にトラバースをして巻き、懸垂無しで沢床に戻った。

滝の水が枯れた3つ目のプールエリア。この付近で遡行終了。標高480m付近。

右岸に並走する林道に向かう踏み跡があったので、それを追って林道に戻る。駐車場に戻るまでにもう両手は使用しないので、両手に持てる分だけゴミを拾っておく。

駐車場所には林道を歩いてものの10分くらいで到着。

この沢すごく良い!アクセス簡単、入渓もすぐ、流れのない泳ぎやすい釜、水もサファイアブルーで綺麗♪

そう、湯婆婆ならばきっと赤淵川を評してこう言う「ありゃあ名のある河の主だよー!」

こんな素敵な川なので、遡行するときにはちょっとでもごみを拾って、みんなで貴重な遊び場をより綺麗にしていきましょう~!

お前にぞっこんだぜっ!赤淵川っ

<歩行時間>

6:45駐車場所出発 → 6:49入渓 → 7:50一つ目プール → 8:24二つ目プール(登ろうと、しばらくもがく) → 9:51三つ目プール → 9:56林道 → 10:06駐車場所 

<装備>

ツッシー:沢靴(ラバーソール)、F:沢靴(フェルト)

50mダブルロープ(使わず。ただし、高巻きからの懸垂に備えて補助ロープは持つべき)

カム 0.5 , 0.75 , 2(滝の登攀を積極的にするならば0.1から2番くらいまでを用意した方が良いと思われる)

ウェット、ライフジャケット、ヘルメット、ハンマー