ACY新人のKです。11/7(日)に丹沢モミソ岩へ行ってきたレポートになります。人生初の外岩のため緊張し通しですが、今回の目的は遭難対策訓練。心してかからねば。
長い林道を抜けて8時過ぎに新芽荘の駐車場へ到着。駐車場から林道を10分ほど進み、沢沿いに少し進むと、立派な一枚岩が見えてきました。
まずは支点構築から。岩の下のボルトを使って、Fさんから、加重分散の観点からスリングの内角は120度以内に収めること、支点構築に使われるリングボルトやハーケンの違い、アメリカンデストライアングルの危険性などを講義いただきました。
そして、いよいよ懸垂下降の練習を行うため、モミソ岩を登ります。(といっても、今回はあくまで遭難対策訓練なので脇道からです。)まずはハーケン打ちの実演から。この後、Oさん、Tさんのお二人は自ら打ったハーケンを支点に懸垂下降されていました。
T氏、I氏、自分の3人は、念のためNさん、Fさんにビレイいただきながら、バックアップをとりつつ思い思いに15mほどの岩を降りていきます。が、自分は岩の凹凸に阻まれ右に流され左に流され…まだまだ練習の必要性を感じました。
一旦、下に降りて途中停止と登り返しの練習を行いました。Fさんにわかりやすく説明・実演いただきとても納得。ただ、実践は別で、終始スリングとカラビナを探してあたふたしていました。
その後、確保器を使わずにカラビナとムンターヒッチでの懸垂をしたり、肩がらみでの懸垂下降(とてもツラかった…)、下でロープがスタックしないように束ねたロープを繰り出しながらの懸垂を行いました。
お昼ご飯をはさみつつ、場所を変えて木の下へ。
空中懸垂の途中停止からの上り返し訓練をやりました。スリングで足場を確保して体を上に持ち上げ、体を確保したら、足元のスリングを押し上げてまた体を上げていくといういわゆる尺取り虫の要領で少しずつ上っていきます。
木の下でやる分には楽しかったですが、本番ではあまりやる羽目には陥りたくないものです、、、
その後、クイックドローを使っての悪場の通過方法や、スリングを使ったアブミでの登りなどを練習しました。(上まで登りきるのにありとあらゆるものを使いました。)
引き続き、セルフレスキューの訓練を行いました。
最後にロープの切断実験。不意の落石でロープが切れてしまう場合もあるとのことで、全員でそこら中の石を持ち寄って切断を試みました。個人的にはロープも結構頑張ったんじゃないかなと思います。
ロープが無事切れたところで、良い時間となり撤収となりました。
外岩初めての素人に丁寧に教えてくださり、企画・サポートいただいた皆様、大変ありがとうございました。覚えきれないくらい学ぶことができました。(家で復習します・・・)