2021/7/18 多摩川水系 大常木谷 沢登り

 峡谷を伝う水流に足を浸して上流を目指す。左右の稜線で切り取られた頭上の空からは、盛夏の太陽が放つ高熱が降り注ぐ。ふと、野生のにおいが鼻先に触れる。付近の空気がそれまでより一層蒸し暑さを帯びる。20歩ほど先に黒い塊が2体蠢く様子が見える。大きさにして馬1頭半か。黒い物体がこちらを振り返る。こちらの存在に気が付いたようだ。牙をむき出し血肉に飢えた表情をさらす。もはや対峙するしか道はない。脇に差したチコの鯉口をそっと切る。黒い物体が野生の本能をむき出しにしてこちらに向かってくる。いざ勝負、「おみやーん!」

  

 と、いう事で今回はNABさんと私Fで沢登りに行って来ました!途中、まさかのツキノワグマに遭遇の巻きでした🐻

一之瀬林道は崩落のため奥多摩方面からの入り口は閉鎖。よって国道411号線の一之瀬高橋トンネルを奥多摩川から塩山方面に抜けてすぐ右側にある、おいらん渕付近スペース脇に駐車。下の写真は塩山側から撮影した一之瀬高橋トンネルと、その先のスペース。

一之瀬林道に徒歩で入る。駐車スペースから100メートルくらい。

林道はこんな感じ。

夏山っ!

林道入り口から20分くらい歩くと、一之瀬川へ降りる目印のある左カーブにさしかかる。

目印の看板

一之瀬川までの下りは黄色テープもあり、急ではあるが難しくはない。慎重に下る。

一之瀬川に至る。ここから一之瀬川を下降。

水量が豊富で大常木谷出合までの下りも楽しい♪

一之瀬川を下り始めて20分くらいで大常木谷出合に到着。

出合から大常木谷方面の様子

大常木谷は出合いから広めのゴルジュチックな沢。天候が悪いと鬱蒼として暗い沢に見えてしまうと思われますが、本日は夏晴れなり☀降り注ぐ太陽光で沢の中がキラキラして良い雰囲気✨そんな平和ボケをしているところ、ゴルジュの先に2頭の黒い物体がっ!!!出合から7分ほど歩いたところ。大きさは2頭とも1メートル半くらいか。一度こちらに向かって来たかと思ったが、右岸の傾斜が緩くなった斜面を登る為であった様子。ちょっとビビッてろくな写真は撮れず。。。ツキノワグマだからあの大きさで大人か?または子供2頭だったのか?周辺に親熊がいると危ないので暫し休憩してから再出発🐻🐻🐻山深くてよろしいっ!

早速、泳ぐっ!!!真夏の陽気だから気持ちよいっ!

渓相が素晴らしいっ💓

ヘツリもよいっ♪

小滝に取り付くにもどっぷり水に浸かって、、、よいっ👌

千苦ノ滝が近づくと、水しぶきに光が反射し光のカーテン現れる。

千苦ノ滝!落ち口が狭まっているせいで、水勢が凄い!落ち口の水は水平に放出されて、その後に落下していく。

登っている強強人間もいるようであるが、無論、自分たちは巻く。巻きの取り付きは滝に向かって右側の斜面。ちなみにさっきから写真に水滴がついているのは、レンズの水をぬぐおうとしても泳ぎで全身ずぶぬれなので、ぬぐった指も濡れているから水滴が取り切れないため。無念。

不安定な泥と木の斜面を登り、滝の落ち口と同じくらいの高さになったところで滝の方面に向かううっすらとした踏み跡が見える。これを追って滝方面に進む。ちなみに私はこの泥の斜面を一回登りすぎてしまった。不安定なので慎重にルートを見付けて下さい。ロープも安全のため出しました。結果、出して良かったと思いました。

滝に向かう踏み跡を慎重に辿るとガレたルンゼを跨ぐトラロープが見える。トラロープの結んである立ち木で確保をしながら、ガレたルンゼを渡る。この部分がこの沢で一番慎重に行くべき部分と思われる。

山女魚渕。足の届かない深さなので、ザックビート板戦法にて泳いで右壁に取り付く。メチャクチャ楽しい😊

山女魚渕を過ぎても泳がせるっ!

ヘツらせるっ!

!!!

光が差し込んで沢がずっとキラキラしてる°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

そしてまた泳ぐ

泳ぐっ!!!

不動滝は下段は右側から

上段は左側からシャワークライミングジャー💃上部が立ってて、ランナーも無いのでちょっと心配ではあったが、ホールドは水流内も含めて探せばちゃんとあります。最悪落ちても釜の中(飲み込まれるような釜でもなさそう)。

不動滝を過ぎ、カンパ谷出合を過ぎるとやがて沢は開けてくる。開けてきた部分で右岸側に台地上の部分が現れる。ここが宿泊適地であると思われる。この台地からさらに左上の尾根に上がると会所小屋跡とされるいろいろな散乱物が確認できる。私たちは一度この台地を過ぎて先に行き過ぎてしまっていたので、やや戻って右岸の尾根に乗り上げた。下の写真は会所小屋付近の散乱物。

散乱物の中にはつり橋に使用していたようなワイヤーがある。おそらくその昔は会所小屋付近から隣の尾根上にある大常木林道に橋を渡していたのでは。

会所小屋付近から大常木林道の踏み跡は不明瞭らしい。明確な踏み跡は見当たらないので、私たちはまずはワイヤーがある場所にて、会所小屋のある尾根の山頂側に向いて、左側にある谷筋に入る(下の写真)。

いろいろ検討した結果、会所小屋尾根の(山頂に向かって見た)左側の谷に下ってからさらに左にある尾根に乗り上げた。尾根の上には踏み跡のようなものがうっすら残っており、それに従って山頂方面を目指す(右側には会所小屋尾根が並行している)。すると下の写真のような明瞭な踏み跡にぶつかる。これが大常木林道。この踏み跡は歩いてきた尾根を跨がっているので、尾根筋を登ってくれば自然と合流すると思われる。

大常木林道を二ノ瀬方面に下山。

大常木林道をひたすら歩く。

まだまだ夏空だー!

竜喰谷との出合

大常木林道の長さにうんざり。。。でも山深いため原生林が広がる森でマイナスイオンファンタジー🐭

やっとこさ二ノ瀬に到着。長いっ、長すぎる。会所小屋付近で大常木林道に取り付いてから3時間半。確かに竜喰谷を下降して戻るのも検討に値する。ここから一之瀬林道を今朝の入り口まで歩く。

日中夏晴れだったため、午後は雲が立ち上がる。

一之瀬林道入り口に戻るには途中の崩落地を越える必要がある。

ヘッデン使用前に到着😫

一之瀬川周辺の沢は水量が豊富で山深くて良い

〇昨年の竜喰谷に続いて、、今回の大常木谷も期待をはるかに上回る良い沢でした!泳ぎも豊富でサイコーに楽しめました!

NABさん、おつかれしたっ!

<コースタイム>

8:00一之瀬林道手前の駐車スペース出発 → 8:30一之瀬川に下降する左カーブ付近 → 8:50一之瀬川 → 9:10大常木谷出合 → 10:10千苦ノ滝 → 11:30山女魚渕 → 12:30不動滝 →(行き過ぎて沢を戻りつつ) → 13:50会所小屋 → 14:20大常木林道合流 → 16:14竜喰谷出合 → 17:50二ノ瀬 一之瀬林道 → 18:20林道崩落箇所 → 18:50 一之瀬林道手前の駐車スペース到着