初めまして まだまだトレーニング中の新人つっしーです
自分がACYに入った理由の一つ「いつか北鎌屋根を歩きたい」
思いがけず入会してすぐにそのチャンスをいただきました
NAB先輩感謝です
DAY 1
上高地から北鎌沢出合まで
水俣乗越への登りは汗が吹き出ましたが順調に越え北鎌沢の出合まで
先行グループがいるかと思いましたがまさかの貸し切り
テン場もまっ平な砂地で流木沢山!まさにキャンプ適地
心地よい疲労と快適なテン場 明日への不安も入り混じりぐっすりと眠ることが出来ました
DAY 2
4時に起床で素早く朝食撤収をすませてまずは北鎌のコルを目指します
昔聞いていた北鎌沢に入ったら「右を3回最後は左」の言葉を胸に左沢に吸い込まれそうになるのをこらえ正確に右沢に入り北鎌のコルにドンピシャ!
ここでギアを装着しいよいよ北鎌尾根に取りつきます
しかしこの辺りから雨が降り出しだんだんと風も出てきます
慎重に巻き道を探すNAB先輩とそれを待つ自分 雨風も強まりガクガクと震えます
これはイカン!っと、NAB先輩に天気が回復するまで待機を提案するも帰って来た言葉は「その心は?」・・・えっ?
思わず「今ならまだ独標まえ、雨風しのげる場所があるんです」
それに対しNAB先輩は優しく「慎重にルートを探しましょう 笑」
もうNAB先輩が優しいのか厳しいのかわからない・・・どこまでもついて行きます。
ゴールの穂先がなかなか見えないなか慎重に行きます
午後になり
雨が止んできて風も収まってきましたがNAB先輩は安定の慎重さ
着々と進みながら直登したり懸垂下降したり大きく巻いたり大きく巻いたり
NAB先輩!稜線に戻りたいですっ!涙
っと、なんとか北鎌平まで来たところで痛恨のミス!
NAB先輩の先に行って良いよの言葉に「槍の直下は右からチムニー」の記録を見ていた自分はなぜか北鎌平から右のクライミング用の登攀ルートの踏み跡へ
丁寧にケルンまで積んであったんです⤵
今思いだすとあのケルンが憎いい・・・。いえ自分の確認不足が憎い⤵️
だんだんと不明瞭になるルート⤵️
この小尾根を越えればチムニーが見えるはず×2,3繰り返したところで
チムニー、デカ!!!
マジ??
これはもしかして間違えてるかもとGPSを確認したら大きくルート外れ時間は17時
これから戻るべきか悩みしたが、ここでNAB先輩決断します
「ビバークしましょう」(仏の笑顔)
まさかの小槍の直下の崖の中腹でビバーク
大岩にザイルを巻き付け&ハーケン打ち付けてフライシートでシェルター構築
セルフビレイ取ったまま長い夜
NAB先輩にくっついて夜を越えます
DAY 3
最高の朝焼けを見ながらビバークを撤収し必死のリカバリー
どうやってここを来たんだろう?と言う道をザイル使用で北鎌平まで戻り槍の穂先を目指します
途中にあった「穂先は近い 気を抜かず頑張れ」のプレートの言葉を噛み締めながら慎重に慎重に
祠の裏からひょっこり登ると
山頂にいた15名ほどの方から拍手を頂くことが出来ました
先輩と記念撮影してて思わず嬉し涙出そうになりました 笑
そこからは山荘前でギアを解除しひたすら下り
濡れた靴を履いたまま一晩すごした足がふやけて痛い
〆は安曇野のソースカツ丼の名店かわせみで!
NAB先輩!本当にありがとうございました!!!