槍ヶ岳・飛騨沢にスキーに行ってきました。
前夜に新穂高温泉で車中泊して、4時に出発。
幸い、林道の始点から雪があったので、早速シールをつけて登っていきます。
空には星空が広がり、流れ星も見えました。
白出沢出合まではスキーで行けましたが、そこから滝谷までは樹林帯の中の細い山道でスキーを担いで行きます。これが重い・・・。おまけに横から張り出した枝を避けながら進む必要があります。
近いと思っていた槍平まで5時間半かかってようやくたどり着きました。
冬季小屋に荷物をデポして、飛騨沢を登り始めます。
ところが1時間ほど登ったところで、上から滑ってきた人によると「上は一面モナカ雪」とのこと。
一気にテンションが下がりましたが、とりあえず飛騨沢の全貌が見えるところまで頑張って登りました。
それにしても今日はとてもいい天気で、背後の笠ヶ岳も美しいです。
日差しも暖かくて、なんだか厳冬期というよりGWのような感じです。
できれば天気の良い今日のうちに山頂までと思っていましたが、予定を変更して今日は左手の中崎尾根の途中に登って良さそうな斜面を滑り、山頂は明日天気がもてば再度チャレンジすることにしました。
斜面をトラバースして中崎尾根上に出て、滑降開始。
Oさんに滑りやすそうなところを教えてもらいながら滑っていきます。
雪は重くて春スキーのようでしたが、下から振り返ってみると自分達がつけた跡が気持ちよく滑ったように見えます。
冬季小屋で軽く宴会をして早めに休み、翌朝は他パーティの方達に合わせて2:30に起床。
南岸低気圧が接近中の予報でしたが、幸いまだ星空が広がっていて、再び飛騨沢を登ります。
上部の方はだんだん傾斜が急になってきて雪も硬くなってきたため、スキーをアイゼンに、ストックをピッケルに替え、板は担いで約4時間で飛騨乗越に到着。
岩陰にスキーとストックをデポして穂先に向かいます。曇り空になってきましたが、まだ穂先にはかからずどうにか間に合いました。
山荘前で念のためハーネスとギアを身に着けて穂先の登攀開始です。
スキーブーツにアイゼンでの、ところどころ凍りついた穂先の登攀は緊張しましたが、慎重に登って無事登頂!
飛騨乗越まで戻れば、いよいよ飛騨沢の滑降です。
とにかくすごいスケールです。雪質も昨日より幾分ましになっていたようで、ところどころ良いところもありました。
標高差約1000mを滑り降り、槍平で荷物を回収して新穂高温泉へ戻ります。
滝谷辺りで再び板を担いで歩くのはかなり疲れましたが、最後の林道はスキーで楽に戻れました。
新穂高温泉に着いた直後から雪が降り始め、帰りの中央道も雪道になりました。
快晴の雪山登山に穂先の登攀、スキーの滑降と盛りだくさんの楽しい山行でした。
Oさん、ありがとうございました。また行きましょうね。
【行程】
1/7(土)快晴
新穂高温泉(4:00)-槍平(9:30/10:15)-中崎尾根上(13:30)-槍平(14:00)
1/8(日)曇り
槍平(4:00)-飛騨乗越(8:00)-槍ヶ岳(9:30)-飛騨乗越(11:15)-槍平(12:15)-新穂高温泉(15:30)
シン