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5/1-2 小川山 烏帽子岩左稜線

小川山・烏帽子岩左稜線に行ってきました。

連休の合間の5/1,2にKさんと奥穂南稜に行く計画を立てていましたが、2日の天気は下り坂。2日目の行程が長く悪天に捕まりたくない奥穂南稜に行くにはリスクがあるので、予定を変更して小川山のマルチピッチ「烏帽子岩左稜線」に行くことにしました。ナチュラルプロテクション主体で15~20ピッチというロングルートです。

7時過ぎに廻り目平に到着して、7:40に出発。川を飛び石で渡渉して、烏帽子沢右俣のガレ場を登っていきます。

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KさんのGPSで位置を確認しつつ、8時過ぎに左稜線の取り付きに到着。ジャンケンで勝ったKさんが先行でスタート。以降、つるべで登っていくので、このジャンケンがその後の運命を決めることに!?

左下が1P目取り付き。樹林帯の中から岩溝を登っていきます。濡れていることが多いようですが、長く続いた晴天のおかげで乾いてました。右下は3P目のダブルクラック。

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4P目を登るとリッジに出ました。かなり高度感が出てきます。

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ほぼ歩きの5P目の先で樹林帯に入り、引き続き歩きだったのでコンテで進み、樹林帯の中に岩稜が出てきたところで再びスタカットに切り替えました。

しばらく易しい岩稜を登っていき、8P目で一ノ盾と呼ばれるピークをトラバースするのですが、上の岩がかなりかぶっていて、足ぶらでトラバースしたという記録もあるところ。しゃがみこむとアンダーを取れるのでそれで抜けましたが、私が抜け口にランナーを取らなかったので、セカンドいじめなことに(?)。その先はL字に曲がった美しいリッジ。上を歩くと露出感満点です。

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リッジを登った先が二ノ盾で、行く手には三ノ盾(烏帽子岩本峰)とその手前の第一の核心のハンドクラック(5.7)が見えてきました(左下の写真の上部左側)。ロープの長さとしてはそのまま行けなくもなかったのですが、たっぷりロープを出した先で登るのは怖いので、下のテラスで切ってKさんにお願いしました。

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11P目のハンドクラックを登るKさん。「ありったけカムを連打する」と言われてましたが、実際には4本ほど取っただけで抜けていきました。さすがです。空身で登って、荷揚げしてから私も続きましたが、クラックの下は目もくらむような断崖…。クラックはジャムがよく決まりますが、リードじゃなくて良かったと思いました。

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クラックを抜けるとほぼ歩きで三ノ盾のピークの向こう側にある立ち木の懸垂支点に着き、小岩峰の四ノ盾に向かって20mほどの懸垂。リッジから落ちないように要注意です。念のためダブルで懸垂しましたが、結び目が引っ掛かるリスクを考えると1本の方がよかったかも。四ノ盾の下まで歩いて移動して、右側の広いチムニーに入ります。右手の岩を登って、再び15mくらいの懸垂。

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14P目、Kさんリードで五ノ盾下部のワイドクラック(5.7)。ここを登るともう一段クラックがあって、広いテラスに着きます。

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・・・ということで、私に順番が回ってきてしまった、最終15P目の第二の核心のチムニー(5.8)。ハンドクラックを登っていただいたので行かないわけにはいきません。空身になって突入しました。下部はチョックストーンもあり、カムも効きますが、問題は上部。フレアーしていてホールドも少なく、背中と膝と足(両足とも背中側)をつけてずりずり這い上がると、1枚だけあるピトンにランナーを取って一息。後は左壁のカチを持ってさらに体を上げるとチムニーを抜けました。さらに上部のクラックを登れば終了点。上部のチムニーは始めは右側を向いて登り、右壁の外側に少し張り出したスタンスを使って左側に反転させるのがよい気がしました。カムは#5,4,3,1を使いました。

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Kさんも終了点に着いたところで17:30。ほぼ9時間かかってしまいました。写真を撮りながらのんびり登っていたとはいえ、もうちょっとスピードアップしたいところです。

終了点から少し歩くと安定したコルに着き、靴を履き替えてロープをたたみました。コルの右手のガレ場を下ると樹林帯に入り、下りるにつれてテープやケルンもたくさん出てきて無事に下りられました。

廻り目平に着いたのは日没ぎりぎりの18:30。焚火をしながら夕食&宴会になりました。

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2日目は前日の疲れが残っていてまったりモードに。再び焚火しながら朝食を済ませて、ゆっくり8時過ぎに出発しました。

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まずは父岩の「小川山物語(5.9)」へ。超人気ルートですが、今日は誰もいません。昨日の疲れが残った体で朝一のトライは、細かいスタンスに心が折れかけましたが、有名ルートをオンサイトしたい一心でどうにか登り切りました。50mロープではロワーダウンに足りないので、左上の小テラスに下りました。

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続いて、こちらも人気ルートの「タジヤンⅡ(10a)」。こちらは1本目のボルトの上のスラブの立ち込みが踏み出せず、一旦撤退。Kさんに2本目までかけていただいて再トライしましたが、トップロープでもやはり怖い…。テンションかけながらどうにか抜けました。立ち木のあるテラスの上はフレークを使ってどんどん登って行けます。上部は小川山物語より簡単なので、やはり核心は下部のスラブのようです。こちらも30m超の長いルートなので、中間のテラスで私がビレイしてKさんに回収してきていただき、テラスから懸垂とプチマルチピッチみたいなことになりました。

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スラブに疲れてきたので、次はフェースをリクエストさせてもらって、兄岩のテラスに移動して「もみじ(10a)」を登りました。クラック沿いに登るルートですが、1ピン目が遠く(カム持ってくればよかった)、そして背後には絶妙な位置に木が立っています。つい背中を預けてしまいましたが、フリー的にはNG? それ以外はホールド豊富で3本の中では一番登りやすいルートでした。30m級2本を登った後ではとても短く感じます。

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岩場はがらがらで誰にも会いませんでした。天気もまだもっていて登り放題なわけですが、こちらは昨日の疲れが残っていてまったりモードのため、ここで切り上げました。兄岩下部のルートを案内してもらったりしつつ、廻り目平に戻りました。

廻り目平から見上げると、上の父岩の左手の大きな岩壁の中央を左上するのがタジヤンⅡの上部。簡単な部分なのですが、下から見ると格好いいです。

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金峰山荘で入浴して出てくると雨が降り始めました。

烏帽子岩左稜線はクラック、岩稜、懸垂など変化に富んでいて、グレードも程よく(限界?)、長く楽しいルートでした。ピッチの切り方によりますが、私達は15P+懸垂2P+コンテでした。カムは2セット持っていきましたが、重かった…。幅広クラックが多いので、いつもはお荷物か自宅待機の#4が大活躍でした。#1以下の小さいサイズはあまり使わなかったので、減らしてもよいかも。2日間とも私達だけの貸し切り状態で、転進してよかったです。

Kさん、ありがとうございました! 次はどこ行きましょうか?

<行程>

廻り目平(7:15/7:40)-左稜線取り付き(8:10/8:40)-登攀終了(17:30)-廻り目平(18:30)

シン