2019年9月29日 西丹沢 火打沢 沢登り

2019年9月29日 西丹沢 火打沢 沢登り

センさんと私Fで西丹沢の火打沢に行ってきました!

今回は防水カメラを忘れたため写真はセンさんがスマホで撮ってくれた2枚しかありません。従って、情報共有としてのテキスト主体です。

国道246号線から河内側沿いを走行し、道の駅山北から少し先に行った『山市場』というエリア付近で火打沢とボウズクリ沢に至る青い橋が見えます。アクセス抜群!もはや丹沢湖までも行かなくてもアプローチできる素晴らしさ!!!

昔は「棚沢キャンプ場」の駐車場に車両を停めたようですが、このキャンプ場はどうやら閉鎖してしまっている様子。駐車場所は近隣の方の迷惑にならない場所を選んで自己責任で選んでください。

青い橋を渡ってお茶畑がある付近で、右に行けばボウズクリ沢。今回は左に行き不老山の登山道を辿ります。不老山の登山口に入ってすぐに車庫のような小屋の右側を通ります。これがトポにある「東屋」なのでしょうか??車庫か農機具倉庫にしか見えない。
ちなみに今回私が使用したトポは「東京起点 沢登りルート120 初版第2刷」です。これを基準に解説します。

車庫のような場所を通って、不老山登山道を辿ります。登山道は一度沢から離れますが、すぐに沢よりを通ります。左下に沢が見えたら適当な場所で沢に降りる。最初の車庫のような建物以外に私たちは建物を見なかったですが、ちょっと登山道を外れたようなので、あるいはべつに東屋と言われる建物があったのかもしれません。
とりあえず、沢に降りたところは火打ダムの上でしたので予定通り。火打ダムは見た目、ただの堰堤。右岸側にコンクリート打ちの遊歩道のように見えるものもあったので、火打ダム手前で沢に降りてしまっても越えるのは用意。まあ、不老山登山道を辿っていれば火打ダム手前で沢に降り立つミスをすることはないと思われます。

火打ダム先で入渓準備をして出発!

最初の堰堤は右岸から巻きます。朽ちたログハウスに至ったらそのまま水平異動で堰堤の上部に到達します。

最初の10m滝は左岸から巻きますが、すぐ横はグズグズなので15メートルくらい右に寄ってから巻き始めました。どうやら右側に深く入りすぎたようで、滝の落ち口はるか上を越え、ついでに登れる8m滝もまとめて巻いて、さらに3段30m滝もまとめて巻いてしまいました。まあ、8m滝が登れなかっただけなのでよしとします。しかし、この巻きは全体的に足元がグズグズで安定しないので、ハンマーのバイル部を土に差したりしながら登りました。30m滝を越えてから沢に戻る懸垂下降部付近にはFIXもありましたが、信用できないので、懸垂下降で沢に降り立ちました。

次のゴルジュ入口10m滝は滝から少し戻ってFIXロープで垂壁を登りますが、やっぱりあんまり信用できないので、補助的にFIXを握ります。やはり急な斜面で安定しないのでバイル部を土に差しながら登ります。無意識に高巻くとせっかく登れる次の10m滝も巻いてしまいます。私たちも気づいた時には次の10m滝の落ち口と同じ高さにいましたが、あえて懸垂下降で沢に降り立って、この10m滝の登りに挑みました。この滝はトポの④のもの。
トポでは「左壁を快適に登る」と書いてありますが、全然快適じゃない😤ホールドはまあまあのものがありますが、滑ってる。錆びたハーケンは左壁側にありました!それに気づかず、手前で一発ハーケン打ち込みましたが岩が崩れて意味なし。落ち口に抜けてもフォローの確保用のハーケンは無く、適当なピナクルやリスも無いので支点確保に苦労しました。2本のハーケンを打ち込んで、岩の凸部にどうにかスリングもかけて3点の支点を取って確保しました。ちなみにシャワークライミングでした。水が顔にかかると心が萎える。。。。

その先にあるトイ状滝はツッパリするには左右がツルツルで不安。流芯に足を突っ込むとなんとなくフットジャミングチックに決まったのでそれで登って行きました。いろいろと一筋縄ではいかない沢です。たしかに2級。

ゴルジュ帯の終盤7m直瀑滝は登っている山行報告もありましたが、水がもろに顔面にかかるし、中間支点も見当たらずハードなものになりそう。従って、トポ通りに右岸を巻きましたが、結構危うい巻き。急峻で足元のグズつく場所を逆戻りするようにトラバースします。ロープ確保するべき。トラバースが済んだら上に向かってかなり登り上げます。傾斜が緩んで、ほぼこの登り部分の頂上に至ったところ付近から沢に向かって、尾根を降りていくとロープは出さずとも先ほど巻いた7m直瀑の上の5m滝の上に降り立ちます。

ここからはナメの穏やかな渓相。トポはこの先、説明がざっくりとなりますが、まだまだ気を抜けない滝が出没します。

下の写真の滝は左岸側からトラバースして中間のバンドに入ります。左岸側のホールドはなんとも甘いし立っているので、自ずと流芯のガバを目指すことになるためシャワークライミング必須!支点はないので、ハーケンを打ち込んで中間支点を取ります。前回の水根沢でFul先輩から学んだ「流芯突破魂」を持ってここまであえて水流を選んで歩いてきましたが、一段高い乾いた場所中心に歩いてきたセンさんもここではずぶ濡れ♪ Let’sシャワークライミング♪
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最後の方の滝はロープをださずに登りましたが、ハーケンがありました。ホールドはありますが、念のためロープを出すべきでしょう。こちらも♪ Let’sシャワークライミング♪

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トポでは「760m付近で沢はぼさにおおわれるので遡行を打ち切る」と書いてあります。「ボサ」ってなんだ!?と思ってましたが、650m付近で倒木や木でボサボサしてきました。

ここまででお腹いっぱいなので左岸を登って不老山登山道を目指します。林業者の踏み跡よりも踏み込まれている踏み跡である一般登山道に合流。1時間ほど歩いて不老山登山口に至りました。

 

遡行時間はトポ通りだいたい5時間くらい。

アプローチの近さから「午前中には終わるべー🙆‍♀️」と気安く考えていましたが、いやはや内容の濃いボリューム満点の沢でした!蜘蛛の巣が大量にかかっており、入渓者は少ないように思われましたが、シャワークライミング、気を使う巻き、ナメ、ルートファインディング能力、懸垂下降などいろいろと楽しめます!

秀渓認定🙆‍♂️‼️

 

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