2020年6月20日 瑞牆山 十一面岩奥壁 ジョイフルモーメント

2020年6月20日 瑞牆山 十一面岩奥壁 ジョイフルモーメント

エンジョーイっ!ジョイフルモーメント!!!

昨年の11月にアプローチ敗退したジョイフルモーメントに行って来ました。シンさんと私Fです。

みずがき山自然公園駐車場から奥壁ジョイフルモーメントまでは迷うはずもなく1時間で到着!前回取り付きを探して、間違いそうな道を全て間違えて彷徨い歩いた8時間がちゃんと活きています。でも、分かった上で歩いても、駐車場を出てボルダーエリアを過ぎ小川を渡ってから、「シャクナゲの踏み跡に入る所」が分かりづらい。また、末端壁を過ぎてからガレたルンゼを登り、「正面壁から奥壁の広場」までも分かりづらい(前回の山行報告に手書きの地図あり)

↓ジョイフルモーメント取り付きの様子

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ここまで通過してきた末端壁は前日の雨のために水が流れている状況。岩も一部が乾いているだけでほとんどが濡れている状態。日当たり風当たりの良いルート上部が乾いていることを祈ります。

 

 

1ピッチ目は私がリード。「右足でヒールフックを決めながら」らしい。。。。事前に写真で見たハンドホールドはすべてガバガバのように見えていたが、ところどころガバが切れている。そしてスメアで耐えるべき左足の壁面は濡れている。さらにさらに、カムで支点を作っていかなきゃ💦アー忙しい。そんなこんなで初っ端から奮闘気味でのクライミング。2ピッチ目のハイハイトラバースも繋げて35mで1ピッチ目を切る。

↓奥に立っている部分が1ピッチ目の終了点(トポでは「ハイハイトラバース」後の2ピッチ目終了点となっている)

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ハイハイトラバースは「この年でハイハイなんてできるー😤」というプライドの高い大人でも、自動的にハイハイ状態になってしまうルート。ハイハイ部分の前には灌木、後ろには岩の割れ目があるのでこの2点で支点を取ってあげるとフォローが落ちた場合に降られることを避けられる。

 

 

2ピッチ目はシンさんリード。「40m」とこのルートで一番長いピッチ。最初っから傾斜がきつい。

↓2ピッチ目の出だしのフレーク

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私がフォローで登ると最初の切り立ったところから結構奮闘。体をクラックの中に入れたいけど背負ったザックが邪魔で中に入らず。。。レイバックで体を引き上げる。その後も切り立ったクラックを追っていく。クラック内にはまだ濡れている部分もあり、フォローでもドキドキ。クラックの末端ではクラックがやや広いため手を決めるのに難儀しました。おそらくクラック末端で右に行くべきところを左に行きました。フォローでも緊張するピッチでした。

 

 

3ピッチ目はワイドの5.8。私のリード。最初のハング部分はホールドガバで難なくクリア。その先のワイドクラックに体を突っ込んで安定させたいが、再びザックが邪魔。クラックやるならば荷物の戦略も重要でした。。。

↓3ピッチ目のハング先のワイドに奮闘中。ザックが邪魔で体は入らない(# ゚Д゚)

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胸元のじゃらじゃらカムの束が邪魔でなおさら体が入らない(# ゚Д゚)(# ゚Д゚)

それに伴ってクラック奥に入り込めないためフットジャムが決まらない。ヒール&トゥをしようとすると足元のカムが邪魔を!誰がこんなとこにカムはめたんじゃいっ(# ゚Д゚)(# ゚Д゚)(# ゚Д゚)

↓かなり奮闘して無事終了!終了点にはリングボルトの確保支点がありました!

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4ピッチ目はシンさんリード。スタートは大岩の間を縫って水平に歩くように見えたので、とりあえず確保。シンさんより「少し登って終わりそうなので行ってしまいます」とのこと。少しすると、ロープの進みが遅くなる。んっ?

↓4ピッチ目の出だしは大岩の間を水平移動。奥にシンさんが見える位置が終了点。

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確保支点からシンさんの姿が見えて終了点に着いた模様。「登ってOK」のコールを聞いて私もフォローで登り始めると、ロープの進みが遅くなった理由が分かりました。大岩を縫って歩いた先に最後のクラック出現。シンさんも様子見がてらで進んで、カムの球数が少ないまま突入したため、やや奮闘したようです。このクラックも慎重に登り終了点!

↓4ピッチ目最後のクラック。3ピッチ目でリービテーションの余裕がなかったのでここで格好だけリービっ!

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瑞牆の岩峰頂点は本当に景色がよい◎

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歩きで瑞牆山に登った時も「いい景色だなー」と思ってましたが、クライミングで頂点に立つと余計に景色がきれいに見える♪梅雨の晴れ間に恵まれて、青空も見えて風も気持ちが良い◎

↓小ヤスリ岩の頂点にもクライマーの姿が見えます。

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頂点からの下りは「やや怖い」と他のブログに記載があったので、心配していましたが、「やや」怖いレベル。凄い高さがあるわけでもなく、ホールドもあるので、慎重に下れば全く問題なし。下り中に目の前に大岩のワイドクラックが見えますが、このクラックに向かって右下の場所に大岩をくぐるルートがあるので、自然にそちらに導かれて下山路の踏み後に行きつきます。

↓頂上から見た下山路方面

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↓上の写真のクラックに向かって降りて行くと右側に岩のトンネルがあるのでそこを抜けると

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↓このような場所に到着して、ここからふみ跡を追ってルンゼを下って行けば、ジョイフルモーメント取り付きが右側にある。DSC_0698

 

右側に奥壁、左側に瑞牆山本峰に続く岩壁を見ながら樹林のルンゼを降りて行くと、ジョイフルモーメントの取り付きに到着します。行き過ぎてもアプローチの際に通過した奥壁の広場(ズルムケチムニーの取り付き点)にぶつかるので、迷う事はなさそう。

 

ここまで順調に行ったので調子に乗り「調和の幻想の1ピッチ目でもやっていきますかー!」と私が提案。行きに通過した際はビショビショで到底登れそうもなかった。シンさんより「乾いていたらやりましょう」とのこと。しかし、下山路を歩いている間にチョヅイテいた自分に気付き、高揚したクライミング意欲はどんどん減退。最終的には「調和の幻想、濡れていてくれ」と思う矛盾した心境に。。。

↓調和の幻想に到着すると念願叶ってびっしょり、小滝状態。やったー🙆

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「ビビったんじゃない。あくまで岩の状態が悪いから登れなかったんだ」と、自分の心にも嘘をつける大人の技術を使って、安全に調和の幻想前を通過。

 

最後はさわやかな風が吹き抜ける樹林を通って、みずがき山自然公園駐車場に到着。

↓風の吹き抜ける樹林DSC_0705

↓駐車場から見た瑞牆山。天気が良くてよかったー!

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駐車場についた後は、「みんなの岩」ボルダーに行ってちょっと遊んでから帰宅の途に着きました。

クラッククライミングの技術向上を目指している段階なので、まだ完全に慣れていないレベルの私にとって、グレード感、やりがいの点で素晴らしいルートでした!頂上に抜けた後の景色も素晴らしい。

梅雨の晴れ間に恵まれてとても楽しいクライミングが出来ました!

 

F

 

<コースタイム>

7:00みずがき自然公園駐車場 → 8:00ジョイフルモーメント取り付き到着 → 8:30クライミング開始 → 11:47終了点 → 12:00下山開始 → 14:00みずがき自然公園駐車場 到着