2019年1月13日 秩父二子山中央稜 マルチピッチクライミング

2019年1月13日 秩父二子山中央稜 マルチピッチクライミング

NABさんと私Fで二子山中央稜に行って来ました!横浜から行く場合、本来ならば関越自動車道の花園ICからアプローチするところですが、高速料金節約のため狭山日高ICから299号線をひたすら走って登山口に至りました。アプローチ3時間半でした。

299号線の坂本にある「民宿登人」付近で右折し、西秩父林道を経て、倉尾登山口に至ります。この西秩父林道の凍結が不安でしたが、案の定凍結や薄い積雪がありました。私たちはノーマルタイヤだったのでチェーンを履きました。スタッドレスタイヤ必須です。

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倉尾登山口からすぐ、10分ほどで股峠に到着。ここを坂本側に進むと右側にふみ跡が伸びて行くのでそれを辿ります。右側にクライミングの祠エリアを見ながらさらに進行。祠エリアを過ぎると右の岩壁側に登るふみ跡が出てきて二手にふみ跡が別れる部分があるので、これを右上に登っていきます。

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岩壁側に赤い一斗缶が見えて、岩にボルトが設置してある部分が見えますが、さらに岩壁沿いを先に進みます。すると下の写真のように赤いドラム缶が出てきます。これが中央稜の取り付き目印。

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1ピッチ目はNABさんがリード。ガバホールド多いですが、石も冷たいし、足のフリクションは効かない。石灰岩の登りは初めてなので、その扱いに戸惑います。最初っから肝を冷やしました。

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2ピッチ目はボルトを追って左上していきました。しかし、左側に凹状の溝が縦に走る部分が見える部分、ハーケンがあり、真上は支点が見えずスラブ上になっている部分でどちらに行って良いか分からなくなります。右側を探っていくと左上するバンド上に出られるホールドが見つかりました。これでバンドについたボルトを追って登って行きます。

ちなみにシングルロープで今回は登っています。屈曲しないように伸ばして行けば、ATC の滑りが悪い点を除けば特に問題はなかったです。

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下の写真は3ピッチ目。NABさんにお願いしてリードさせてもらいました。カムも利用して確保しつつ。苦手なレイバック等をしながらなんとか登りました。

下の写真の三角部分の頂点では、右壁のフェイスの細かいホールドで体を上げると、三角頂点から延びるクラック内に横向きのガバがあるのでそれで体を引き上げます。

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3ピッチ目NABさんのフォロー。

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3ピッチ目終了後は大テラスに出ます。広々して安定した場所。ここでしばしお昼休憩。下の写真は大テラスから上方を見た様子。

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4ピッチ目は大テラスを少し右に移動して、左上するバンドを登ります。バンドの末端から上に登る部分が高度感もあり、結構怖かったです。ガバホールドで体を持ち上げますが、恐怖感がありました。NABさんリード。

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5ピッチ目もNABさんリード。下の写真の左側はややかぶっており、やはりガバホールドで登りますが、フットホールドがしっかりあるわけではないのでやはり恐怖感があります。大テラス以後のピッチも思ったよりも厳しく感じました。

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6ピッチ目は楽しみながら登れる適度なレベル。7ピッチ目は確かにコンテでも行けますが念のため確保しながら行きました。

一般登山道の『上級者レベルコース』と合流して、70メートルくらい稜線を歩いて山頂到着!

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帰りは一般登山道『上級者ではないコース』を下って股峠に至り、駐車場に戻りました。この下りは草や雪、石灰岩のせいで結構滑りました。歩きにくいですが、股峠まではすぐに到着しました。

ちなみに『上級者コース』は見た目、かなり厳しい道と思われます。

下の写真は帰りの西秩父林道から見えた二子山全景。右側の山頂に伸びる右上した稜が中央稜と思われます。 0032_xlarge

 

 

天気も良く、適度なスリルもあり、楽しいクライミングが出来ました!NABさん、ありがとうございました!

<コースタイム>

9:00倉尾登山口出発 → 9:12股峠到着 → 9:31中央稜取り付き到着 → 10:00登攀開始 → 12:13大テラス到着 → 休憩後出発 → 14:10二子山西岳山頂到着 → 休憩後出発 → 15:06股峠到着 → 15:10倉尾登山口到着